141文字目。

2階6列22番

混ざり合う時の色を 願わくば君とみたいだけで

 

イエーイ!!君を〜好きでよかったー!このままずっとー!ずっとー!死ぬまでハッピー!!バンザーーーイ!!!君に〜会えてよかった!!って感じなので新規の初期衝動を残します。

 

 

DISH//に出会って1ヶ月が経ちました。

 

経緯。1月末に「サヨナラまでの30分」を観て匠海の歌がとてもよいと褒めたらなぜかフォロワーにいるスタダの女に即現行犯逮捕されその場で勢いよくダイマを受け猫(19春)と愛の導火線(18忘年会)を見せられ元気なおたくでとてもいいですねなどと感想を提出しDISH//のプレイリストを作ったり匠海のインスタをフォローしたりなどして満足した。

5月、ステイホームが長引きHOMEDISH//のおうち演奏企画というのをやってるよと匠海がストーリーで毎週おしえてくれたのでなんとなく毎週見るようになる。3週目、なんかこの金髪の人ばかり目に入ってくる気がする(全員金髪ということに気づいてない)。お家でお皿を見る。やっぱり左から2番目のひとがかわいい気がする。 Shape of LoveのMVを見る。やっぱり顔が可愛い気がする。1月にもらってた愛の導火線を改めて見る。えっこんなかっこいい人いました???Premium Studio Liveを見る。

落ちた

ようやくいま全員金髪であること、ここまでずっと一点定点で見てたことに気づく。完全にギターの人がヘキ。とツイッターに書いたら鍵垢なのに山ほどスタダの女がマシュマロに集結して怒涛のダイマを浴びた。すごかった。どさくさに紛れて超特急とスパドラも飛んできた。すごかった。「立ち位置最前でピンクのペンラ握りしめるおたくを飼っている」エッヤダめっちゃすき、、、///。片っ端から映像を見て丸1日DISH//のこと以外何もしない日が1ヶ月続いた。DISH//に出会わなければこの1ヶ月何をして生きていたのかもう見当もつかないくらい溺れた1ヶ月だった。新規、マジ、超たのしい。

 

 

DISH//の好きなところ。自己肯定が強いところ。自分たちのライブをみて「楽しそう!」「嬉しそう!」「かっけえ!」「すげえ!」「俺もDISH//のライブ行きてえ!!」。楽しそう、だけじゃなく嬉しそう、と表現するところがめちゃくちゃ好きだ。感情を刻んできた人の言葉だ。この自己肯定は「ここの誰々いいよね~」「わかる!」「俺この誰々めっちゃ好きー」「わかる!!」と、3に褒められた1が自分を認める×4、という構図で出来上がっている。1が4集まって100になったグループ全体の自己肯定がとても素敵だ。推しは個人の舞台のインタビューで「ぼくなんかが演って申し訳ない」という発言をしていた。きっと本来は無理やり自己暗示をかけて鼓舞しないと俺を上げられない人で、3人が褒めてくれるから俺カッコイイ!俺イケてる!と思えるようになったのかもしれない。つくづく「正気」な人だなと思う。

先日のMステ後、ひどく落ち込む匠海を3人は笑い飛ばして「超かっこよかったよ」「快挙だよ」「生歌の良さ出てた!」と声をかけていて、起こったことに対して「そんなことないよ」と否定でなぐさめるのではなくそれも含めてよかったよと包んであげているところがとても好きだった。誰かの悲しみに溶け合って一緒に悲しむのも優しさだけど、寄り添って肯定してガハハと笑い飛ばしてあげるのがDISH//で、ずっとこの戦法で戦ってきたんだろうなと思った。大丈夫、と思った。それだけで愛するに足りた。明るい柊生と優しい大智くんと寄り添う昌暉、の構図、ほんとにほんとにあたたかかったしそれに対して「バンドってすごい。一人じゃ何にも出来ねえ」と返す匠海、あまりにも美しくないですか。匠海がもらったMステのティッシュを「3こしかないから3人に1個ずつあげるよ」と言ったとき、こんなに理想通りのオタクの妄想のような言葉が現実に出てくるのかとめまいがした。しかも実際すぐあげていた(柊生インスタより)。春ツアー生配信の猫は完全にこの日のアンサーになっていた。去年推しが病欠したライブの時も「ちょっといいライブしちゃった(テヘ)!昌暉ごめん(テヘ)!昌暉の分までいいライブしちゃったわ(テヘ)!」というふざけたテンションの動画が残されており、「お前がいないから足りなかった」と言うのではなく「お前の分まで倍楽しんだ」と言える強さ、ずっと一貫しているのだと思う。『涙こぼれそうな切ない夜でさえ 笑い飛ばせ心の底から』を地で行く人たちだ。

DISH//の好きなところ。楽しそうなところ。今どき仲悪いグループなど滅多にいないだろうけど、それにしたって勝手に楽しそうなのでほっとする。FC内にある大量の動画には、高確率で4人で笑い死んでいるシーンがある。マジで勝手に遊んで勝手に笑い死んでいる。この仲の良さの気持ちがいいところは、プライベートで毎日遊んでいるようなベタベタさを全く感じない、あくまで仕事相手として、幼馴染として、戦友としての関係性を感じるところ。「解散を考えてたときに俺たち仲良かったんだなって気づいて乾杯という曲ができた」というエピソードが全てだと思っていて、匠海の「最近の笑った思い出は全部DISH//」も4人をよく表していると思う。この人が一番、グループを必要としている気がする。口に出さないけど『サンキューそんでアイラブユー』そのままのひとたちだ。

DISH//の好きなところ。過去を消さないところ。ただでさえ充実しすぎているFCサイトのコンテンツほぼすべて、初代4人時代や5人時代のものも残されている。消されたものもあるのかもしれないけどパッと見ほとんど残してあると思う。すごいことだ。クリーンに去ったわけじゃない人のこと、こんなになかったことにしないでいられる組織はなかなかない。

DISH//の好きなところ。マネージャー通信に感情がありすぎるところ。あの温度でああいう文章を書いてくれる人が一番近くにいてくれること、オタクとして運営に対する信頼がすごい。

DISH//の好きなところ。チーフマネージャーと現場マネージャーの顔とフルネーム普通に出してくるところ。なんならイベントの司会とか普通にする。

DISH//の好きなところ。中華といえば酢豚、で気合いが入る意味の不明さ。

DISH//の好きなところ。左からバカ・バカ・そこそこ・秀才、のバランスの良さ。

DISH//の嫌いなところ。お立ち台がステージキワキワすぎ。こわい。滑って落ちそう。せめて野外はもうちょい下げて。現場でヒリヒリしちゃう。匠海も滑ってるし推しは血だらけになったしもうまるごとマットレスみたいなので包んで(過保護)。

 

 

新規2ヶ月目の今のわたしはDISH//のことを「高3」だと思っている。小学生かと思うほどはしゃぐ姿は子どもそのものだけど、とっくに大人に足を踏み入れていて、びっくりするほど背中に重めのリュックを背負っている。半年見逃したらもう全然知らないひとになってしまうような刹那さはまさに高校生で、実際、19夏のコニファーから20正月のパシフィコまでの半年間で突然別人になったように思う。個人としてもユニとしても急に纏っている温度と放つ色が変わった。急に大人で、急に重さがあって、いい意味で残っていた幼さやアイドル性が突然取れた、気がする。知らんけど。ジャニーズジュニアがある日突然顔つき変わって男児から男子に、男子から男性になっているような、アレ。2018年のDISH//は常に後ろに崖が見えていて、止まったら死ぬ、一瞬でも振り返ったらもう進めないと顔に書いてある。この特有のギザギザ感はよく知っている。19春くらいにようやく落ち着いたんだろうなという顔をしていて、コニファーで何かしらがひとつ完結した、と感じた。体育祭や文化祭が終わったような、それが第何章の完結なのかは、わたしには到底わからないけれど。

このまま4人ずっと一緒にバカなまま歳をとっていける気がするし、明日突然いなくなってしまっても驚かない不安定さも感じる。何もかもが最後の青春の高3の夏、みたいなエモさがDISH//にはある。子供と大人の半分ハーフ、ちょうどど真ん中。

 

中学生からアイドルであることを強いられてきた男子がアイドルのまま成人を迎えることの難しさはよく知っている。DISH//は、長い道のりの中でアイドルからバンドになった。「バンド」になっていなければ今こうして出会えなかった気がする。知らないけど、そんな気がする。「ギターを楽しいと思ったのは大智が入ってきてから」という発言がとても衝撃的で何度も反復してしまう。バンドに憧れてバンドになりたくてアイドルを頑張ってきたのだと勝手に思っていたけど、興味がないのにギターを持たされて好きでもないのにギター担当になってやりたくもないのに下手だと怒鳴られて意志もなく弾かされていた時期があったのかもしれない。

自分が商品として消費されていることにとても自覚的で、全てに冷静な意識があって一番「正気」で矢部昌暉をしている人だと感じるからもっと捨ててもいいのにと思ったりもするけど、きっとすでにそれなりの数捨ててきた状態なのだろうし、それは私の知らない過去の積み重ねで意識的に造られた手段なのかもしれない。昔の重岡くんみたいな人だなあとよく思う。

似てるな、と思うことは他にもたくさんあって、人の好みは変わらないんだと実感する。私の愛した組織は「盛り上がれんのか!」\俺ら次第や!/で気合いを入れる人たちなので、根本的な精神に同じ匂いを感じるのかもしれない。『見覚えのある香りなんだよ 抱きしめたくなる衝動なんだよ』だ。

 

DISH//そのものは「なんかギター持って踊るアイドル中学生が出てきた」の薄い記憶で止まっているので本気のバンドになっていたことにとても驚いたし元が子どもなので年月経ってもまだ若いところにも驚いたし俳優の北村匠海がこんな顔で気を許す場所があることにも驚いた。おとなしそうで大人びた俳優だと思っていた人はおっきく見積もっても小2だった。おとなしい?わろてまうわ。1歳半くらいの時あるわ。でも、好きなんだろうなと思う。DISH//のこと、誰よりも必要で、安心する居場所なんだろうなと匠海を見てるときが一番思う。忙しすぎて「自分は機械かなと思ったこともあった。機械だと思った方が楽だった」とまで言った人が、どちらかを捨てることもないがしろにすることもなく鬼のような数の映画を撮りながら鬼のようなライブ数こなしてきたの、どう考えても正気の沙汰じゃない。どちらか、どちらも捨てることだってできただろうに、「機械」になるほどの状態では取捨選択の思考回路もなかったのかもしれない。そんなときにこの自宅待機の2ヶ月間が舞い込んで、たくさんのものがリセットされて「よりDISH//を愛せるようになった」と話す北村匠海を抱きしめてやりたくなった。誰よりも腹抱えてドッタンバッタン身体揺らして仰け反ってでかい口開けて大声で笑う匠海を見ると何も知らないのにほっとする。母か?

 

 

いつまで興味を持っていられるかはわからないけど10周年に間に合った自分を褒めたいし、あの運営は10周年に夢の横浜スタジアムを用意している運営だと思っているので、そこに立ち会えたらいいなあをいったんの目標に設定している。何に間に合ったのかはわからないけどギリギリ滑り込みで「間に合った」という感覚が出会ったときから強くある。

DISH//は今、このバズりの波を掴むと思う。次に満員の現場が開く頃、もうキャパ500のライブハウスにはきっと戻れない。ぎゅうぎゅうに詰め込まれたライブハウスツアーをするDISH//に私は出会えないかもしれないけど、もっともっとその先で天を仰ぐDISH//を見てみたい。

 

何年後かにこの文章を読んで「新規マジ知ったかぶりで見当違いなポエム書いててウケ~~ww」って言えてたらいい。一瞬で飽きたらそれはそれでネタにする。たのしみだ。

 

 

メジャーデビュー7周年おめでとう。これからよろしくね。

メジャーデビュー日とインディーズデビュー日と結成日が全部別なの、ややこしいです。(文句

 

 

 

ブレーキに足かけんじゃねえぞ

 

「今年はじっくり積み重ねていく年にしたいです」

今年の元旦、きみはそう言った。24歳、芸歴15年。ようやく自分の人生を落ち着いて見つめられる時間ができたんだと思った。

 

「自由だなって思いました」

初主演舞台の千秋楽。これがすべてだ。15年間のなにもかもの答えが、ここに詰まってると思った。

 

 

16歳だったあの年、きみは279公演ステージに立っていた。365日しかないのに、279公演。夢中だった。人生ではじめてあんなにだれかに夢中になった。ほかのことは何も見えなかった。気の休まらない目まぐるしい日々の中で、きみもずっと楽しそうに笑っていた。

だけどきみは今、あの年を覚えているだろうか。記憶がなくなるほど働いて、言われるがまま振りを覚えて、気付けば経験値だけを積み上げて、大人になった今、あの2012年をたのしかったと思い出せるだろうか。24歳の今、手のひらの中に何がどのくらい残っているのだろう。

デビューできなければ退所するしかないという時代は終わった。CDデビューをしなくてもジャニーズJr.のまま(もしくはJr.表記がとれたタレントとして)ジャニーズ事務所で生きていく道はある。ヒロムももういない。これからも新しい生き方はきっといくらでも出てくる。それでもきみの夢は、ジャニーズ事務所では叶わなかったのだろう。

 

きみは「売れたい」人なんだと思っていた。だから売れてほしいと思ったし、売れる(≒デビューする)ためにらぶを選ぶのは正しいと思った。物理的に兼任が続行できないほど途切れず仕事があって同年代の何倍も収入があって大手週刊誌に凸られるだけの人気もある。そこそこ豊かな人生を楽しんでると思ってた。でもそれしか知らないだけだったのかもしれない。借金返済でもしてんのかと囁かれるあの働き方では「売れることを目指す」以外に選択肢がなかったのかもしれない。じっくり積み重ねるどころか何をやりたいのか何をやってきたのか、立ち止まって振り返る時間もあの頃は皆無だった。

 

どこで誰とくくられてもずっと一番踊れる人だった。周りからの評価もそうだったし自負もあったと思う。アイドル業務はもちろん、トラヴィスの振付でも苦戦している様子は私の記憶にはない。もちろんできなかったバク転ができるようになったりバスケの技に何度も失敗したり、努力の人だと思っていたし表に出さなかっただけだろうけど、次から次へと雪崩れ込んでくる仕事をこなすだけで24時間が過ぎていってできない壁にぶち当たる時間すらなかったように思う。ジャニーズJr.ってファーストフードみたいなところがあって、早く覚えて量出せる奴が勝つる、みたいな。極論そこにクオリティは必要なくて、こだわりや疑問を持ち始めた奴から脱落していく。そういう意味では圧倒的に「勝てる」人だった。それをかっこいいと思っていたし、それしか勝ち方を知らなかったし、それがいずれきみの夢に繋がるんだと信じていた。

24歳になって初めての主演舞台。同世代の第一線で活躍するダンサーたちと踊る環境、出ずっぱりで対面し続ける芝居、まともにやったことのないアクション、衣装やグッズのデザイン、初めて何もかも「追いつけない」ことだった。今までずっと誰よりも踊れる自負があったのに周りは自分より極めている人ばかりで、めくってもめくってもインスタがメンヘラになるくらい悩んで、潰されて、ボコボコに挫折したのだと思う。「折れそうだった」と言っていた。あれだけステージに立ち続けてきた人生だったけど、ひとつの公演に時間をかけて向き合うことも、できないことをできるまでやる時間を与えられることも、今までの生活にはなかったのだろう。

 

楽しそうなきみの顔なんて腐るほど見てきた。だから仕事を楽しんでやってるんだと思ってた。でも思い返すと、高田とふざけてて楽しいとか半澤をいじってて楽しいとか拡輝が変なことしてて楽しいとか、10代のきみはそういう楽しい、ばっかりだった気がする。めちゃくちゃ露骨につまんなそうな時も帰りたそうな時も山ほどあったがw、それでも毎日でっかい口開けてキャハキャハ笑うきみを見ているのがすきだった。

ACTシアターの0番に立つきみは、楽しくて楽しくて仕方ないと全身が叫んでた。顔は全然笑ってないのに、口で何をどうごまかしても身体全部が見たことないほどたのしそうで嬉しそうで喜んでいた。青劇、帝劇、日生、クリエ、横アリ、城ホ、EX、NK、ドーム、あれだけずっと踊るきみを見てきたのに、見たことない筋肉を使って見たことない可動域で見たことない動きをして見たことないエネルギーを放ってた。私は「踊ることが楽しくてたまらないきみ」を初めて見たのかもしれない。同時に、もしかしたらきみも、この感覚をずっと味わえずにステージに立ち続けていたのかもしれない。留学した意味をようやく見出せた。3年経ってようやく、仕事を休んでまで強行したあの留学が役に立ったと思った。

 

そもそも本来「売れたい」人だったのだろうか。売れる、登りつめることばかりに気を取られていたけど(私が)、それはデカくて狭い世界の洗脳で、ほんとはただ表現することが好きで、縛られずに自分をアウトプット出来れば地位も権力もいらなくて場所も高さも手段もなんでもよかったのかもしれない。言われたことをただただ毎日こなす、そんなのはやりたいことじゃないと、気付く余裕も言える勇気もあの頃のきみにはきっとなかった。

 

私は何度努力してもどうしてもLovetuneを愛せなかった。居場所としてらぶが悪くないことはわかっていたし売れるために現状最適だともわかっていた。セクファミ(死語)を出たり入ったりしてそもそもらぶが出来た頃にはもう私の一番はきみじゃなかったし、愛せない理由を全部ベースのせいにしていたけど(私はベースに並々ならぬ呪いがあります)、本音は踊ってほしかったんだと思う。エゴを押し付けたくなくてベースが嫌いとかセクシーチャンプ(死語)がつまらんとか言い続けてきたけど、留学してまで極めたかったダンスを、一番やりたいはずのダンスを、活かせない場所になぜ行ってしまったのかと拗ねていたのだと思う。どこにいてもかっこいいなんて言えなかった。一番踊れる組織の中で一番踊れる人として踊っていてほしかった。JR.A以外に興味がないので別にトラジャに思い入れがあるわけでもないけど、兼任になった時「100:100でやる」「最後の一人になってもトラジャでいる」と言ってらぶの衣装の上にトラのジャケットを羽織って城ホの外周を回るほど意地になっていた人が、今更何に言いくるめられたんだろうと思っていた。踊らない選択をしたことをずっと誰かのせいにしたかった。

「好きなことを好きって言い続けてよかったと思います」に、救われたのは私かもしれない。好きでいてほしいと思っていたものを好きでいてくれた。踊りがメインじゃないグループを選び、事務所からも追い出され、ベースとして引き抜かれたはずの場所で、一番好きだったダンスで主演舞台に立っている。何かひとつでも違っていたらなんてよく言うけれど、本当に何ひとつこぼさず何もかもここに繋がってたんだと思った。この日のためにこの人はずっと踊ってきたんだ。

7人がどうやってまとめて出て行くことになったのか真相はきっと一生わからない。円満退社に見せかけたブラック解雇だったと私は未だに思ってるし超喧嘩して超反発してもういいよとストライキのようにドアバーン!して出て行ったような気もしてる。1幕の「俺は自由になる!」と言って屋上から飛び降りる演出、あれは本当にああいう状況で前世の巣を飛び出した当て書きだろうと思わざるを得なかった。7人をまとめて引き取ってくれた大人が100%善人とは思ってない。2.5次元俳優になりたかったわけでも舞台俳優になりたかったわけでも東映で鈴木拡樹と共演したかったわけでもローカルでぬるい低予算バラエティをやりたかったわけでもないと思う。ヒロムが亡くなった時に一文字も発信させないような何かしらの力が動いていることも確かだ。

でもその全部があって、何もかもが繋がって、本気のダンサーたちと本気で踊れるダンスの物語を作ってもらえるいまにいる。

 

私の中の踊るきみは3年前、8月17日のEXシアターで一度死んだ。泣きながら叫んだあの夏のガイズを私は一生忘れない。

踊りながら吠えるきみがすきだったけど、今のきみはもう、吠える息さえ残さない。そんな余裕ないくらい夢中で踊って必死に肩で息をして、ステージに水持ち込んでガバガバ飲んで。顕嵐と並んで踊ってももうそこに青劇は見えないし、踊りながら引きちぎるように乱暴にヘッドマイクを外す姿もない。全然知らない人だった。でも、笑うときに隣の人の顔を向いちゃう癖とか、爆笑するときに飛び跳ねてキャアキャアはしゃぐところとか、足元を見ずに階段降りられるところとか、ポールがあると全身預けて寄りかかって妙な体制になっちゃうところとか、全部見たことあるきみで、ずっと不思議だった。あからさまにすねたつまんなそうな顔も、キミだよ!キミだってば!ってうちわ指差してるのに気付いてもらえなくて地団駄踏んで怒る顔も、踊りながら吠える表情も、もしかしたらもう見れないのかもしれない。でも、自分の意志で生きている今のきみの方が私は好きだ。

 

 

2018年12月31日に書いた同じタイトルのブログ、結局1年経ってもあげられなかったけどこう書いてあった。

「欲を言えば次の人生でも踊っていてほしいけどそれはおたくのエゴだから。どんな形でもいいからやりたいことを楽しくやれる人生を選んで。ひとたらしで、どこに行っても愛されるきみは、どこでだって生きていける。バイバイまたね」

結局バイバイを言い損ねてしまったのにすっ飛ばしてまたねの未来までうっかり来てしまった。

今思うことも変わらない。自由に、じっくり積み重ねて、ゆっくり自分の好きなことを楽しめる人生であってほしい。何が好きで、何をやりたくて、何が楽しいのか、きみが屋上から飛び降りて手に入れた「自由」は、それを考えられる「権利」だ。

 

とは思いつつ、それでもやっぱりおたくのエゴで思ってしまうね、

『テッペン行けよ』 

 

鬼邪高の読み方も知らなかったおたくがHiGH&LOW THE WORSTに出会った話

ちなみにこれはタイトル詐欺であり、何か人生が変わったとか影響を受けたとかそんな劇的な話ではなくただただザワの好きなところを書きなぐっただけの感想文1万2000字。

 

 

今から1万2000字を書く人間のプロフィールとしては終わりかけのジャニヲタ、にわか俳優ヲタ、ミーハー、LDHの曲全部同じに聞こえる呪い、青春映画と恋愛映画しか見ない、DK厨、殴ったり蹴ったり刺したり折ったり血が出たりするのは全部無理、ザ湯だけは推しが出ていたので見た、その他ハイロー喰わず嫌い、ハイロー痛い、ハイロー怖い、ハイロー大体同じ顔、鬼邪高校と書いて親孝行と読ませるラブドリームハピネスな思考は持ち合わせていない。

10/4公開、じわじわTLが騒ぎ出す→10/16軽い気持ちで野次馬→帰宅後すぐザワ0→2ザワめ→S1全話・S2の7話8話→3ザワ→4ザワ→ザム→5ザワ(演者参加応援上映)→6ザワ→ザワ0(2回目)→7ザワ→8ザワ→9ザワ(11/13)。うっかり一度のレッドラムでガンギマッってしまった。ザム2・3も履修するつもりだったけど寝る間も惜しんでザワキメてたら7ザワ終わりくらいから派手に仕事が立て込んで社会的に死んだのでいったん保留。にしてたらあっという間に貴族が誕生していた11/29イマココ。轟の女だけど結婚するのは村山さんと決めていて希望ヶ丘を養いたくてパンフは鳳仙買った。

これほどまでに己がミーハーで野次馬好きで世間の盛り上がりに流されやすい性格でよかったと思ったのは人生で2回、髑髏城月とザワだけ。

 

 

 

▼HiGH&LOW THE WORST

高校生の、いたって普通、ではない青春映画。高校生の良さも、幼さも、尊さももどかしさも、丁寧に描かれていた。根本的に本の構成がしっかりしているのでハイローミリしら勢でも1回で理解できて世界観にのめり込むことができる、わかりやすくシンプルな「とっつきやすい映画」だと思う。正直ハイロー本体の方は喧嘩じゃなくて暴力な表現が多くて厳しいけどザワはちゃんと意味と意志のある「喧嘩」だった。痛いのだめでも「暴力」じゃないなら観れるんだと知れた。そしてザワはシンプル構造、鬼邪高・希望ヶ丘・鳳仙。そして「子供」と「大人」。

この映画のいいところは大人が大人の相手をしていて大人が子どもを守っているところ。キドラの本体(大人)を潰すのはあくまで定時(大人)で、子どもの喧嘩(河原戦)を止めるのも大人(定時)。全日は定時のもめ事には関わらせないと宣言したのも子どもを大人の世界から守るため。きっちり線を引いている。どこぞの九龍さんがいつぞや言っていた「大人が子どもに負けるわけにはいかないからなあ」、の対比がすごい。ほんまお前村山さんの爪の垢でも飲んでろ生コンに混ぜたろか。

それから喧嘩の強さだけが世界の頂点じゃないとちゃんと描いているところ。例えば(ある程度の戦闘力はあるけど)おそらく喧嘩が強いわけではないサバカンが幹部になれる鳳仙の環境。まっすぐなきゅうりになろうとする誠司くんの意志。どちらも馬鹿にされず、見下されず、その生き方を認められている。誠司くんがまっすぐなきゅうりになること、すなわちきちんと勉強していい大学に入ってある程度の地位で社会に出ることも「強さ」であって、その強さで大事なもの=団地のみんな を守れるんだと描いているのがラブドリームハピネスの所業だなと思う。

そして子どもがちゃんと子どもらしいところ。全日が「鳳仙は殺し屋だからヤバイ」と相手校にびびってるのに対して鳳仙は鳳仙で「鬼邪高の定時は大人だからガチヤバイ」と相手校にびびってるの、すごくこどもたち。河原行くのにぎゅうぎゅうの満員電車乗って数百円の電車賃にケチつけるわりに時間通りに集合して決闘始めるのもこどもたちいいこいいこ。なんやかんやでみんな朝起きて学校行ってるし基本武器は使わず拳で勝負するしこどもたち可愛い可愛い。戦いに勝つ、の意味も殺すとかじゃなくて「やっつける」だけなのが子どもらしくていい。ぶっ飛ばすだけで傷つけない。怪我はするけど2秒で治る。DK驚異の回復力。

冒頭のイントロが鳴っただけでこんなに血が煮えたぎるように興奮できる映画はなかなかない。上映中はヒーローショーを見ている男児のような顔をしてしまう。肉が食べたいタイミングで食べたい量の肉が差し出されるしちょっとサラダはさみたいなと思うとサラダがそこにおいてあるしそろそろ米かなと思ったところで大盛ガーリックライスが空から降ってきて溺れて潰れてしぬ。そういう映画。

余談だけどあまりにも出演人数が多いのでちょいちょい平気でキャスト揃わないまま強行してて愛しみが募る。泰志集合してないとか志田電車乗ってないとか関ちゃんおなかいたいとかその場に絶対いないといけない役者がしれっといない。愛しい。

努力の山田、経験の志尊、思考の前田、センスの壱馬、ハプニングの塩野。めくってもめくっても役者がおもしろくて夢中になれた。

 

 

▼鬼邪高

お育ちがよろしい学校。クスリ禁止だし弱い者いじめしないし怪我人とは戦わないし轟はザコの喧嘩理由一応聞いてあげるし村山さんは椅子投げないしみんな人の話最後まで聞くし、筋通ってるいいやつの集まり。S2の轟と村山の初対面シーン見ました?初めてふたりが交わした言葉「こんばんは」ですよ?ご挨拶!!いいこ!!きちんとご挨拶ができるいいこです!!!めちゃくちゃ教育の行き届いた倫理的な学校です!!

共働きや片親で夕方になっても迎えにきてくれる親がいない子どもだけで育ってきたあの団地の子たちにとって(サダ婆は見守ることはあっても介入してくることはなさそうなので)、初めて自分らを守ってくれる存在として現れた大人が定時だったんじゃないかな。もちろん本人たちはそんなこと気付いてないから「定時は全日とは関わらない」という言い方をするんだけど。きっと大人になって守るものができたとき初めて、「全日は定時に関わらせない」だったことを理解するんだろうな。ジャム男おまえのこと言ってんだぞ。

全日、あれだけ分裂だの対立だのでギザギザしてたのにキドラ戦を終えてうっかり仲良くなってしまったのとても高校生って感じで好き。体育祭かよ。体育祭で優勝した後に妙にクラスがまとまるあれかよ。定時は轟村山タイマンの時に関ちゃんと古屋がめちゃめちゃ楽しそうに煽ってるのが友達っぽくてほっとするし村山亡き後にアタマになろうとするのが中林なのも良いしその中林にノッた!って楽しそうに認めてあげる中茎中園も良い。定時のアタマ3人組の法則。

「詫び入れて来る」ができると描かれてるのはザワでは佐智雄だけだけど、鬼邪高だとそれができるのは村山だけで、楓士雄はそんな発想すらないし轟は謝る前に蹴っ飛ばしちゃうし、何かを守るために頭を下げることができるのがリーダーなんだとハイローは言いたいのかもしれない。知らんけど。

どうでもいいけど多分そのうち伝説の卒業生とかで中村倫也あたりが現れて手足使わず覇気だけでその辺一帯なぎ倒してくれそうなので期待してる。

 

 

▼鳳仙

「鬼邪高潰すぞ^^」「「ウォーーーーーー!!!!!」」病院ではお静かに。

冒頭の冒頭から健全な電車移動をアピールされた上にイキってるわりには電車賃が厳しかったことをたたみかけられており大変不憫。電車のってないお前が電車賃に文句いう代表すな。鬼邪高より偏差値高そうだしナイフ禁止らしいし卑怯な手は使いませんて感じなのにふつうに頭割れてるやつの傷口狙ってご丁寧にかっぴらく小汚さがあるのが高校生らしくていい。高校生だもんそれくらいの小狡さはある。だって狙えって言われたし。言われなかったらやらなかったし。でもあの志田は絶対あとでサッチーに怒られてる。だって狙えって言われたんだもん!って言い訳してる。でサッチーに舌打ちされてる。のを仁川にまあまあ、ってされてる。小田島は横でヘラヘラしてる。首がすわってないので。

いつもはそれなりにだらしない格好をしていて対鬼邪高の河原戦にもそのままふらっと来るのに、本気を出さねばならないキドラ戦の時だけ四天王全員きっちり上下制服着用してくるところめちゃくちゃ好き。教育が行き届いていて感心する。人間偏差値高い。四天王と佐智雄が「普通の友達」であることが鳳仙の一番尊いところで、神社で楓士雄とタイマン張ったあとの佐智雄のことは支えてあげるのに妹に彼氏ができて白目ひんむいてぶっ倒れるときは誰も手を差し伸べようとしないところがめちゃくちゃただの友達って感じがして好き。力とか上下関係とかで繋がってない、友達が友達のためにつるんでる、そこが鳳仙のいいところ。河原戦、先陣を切って走っていく楓士雄と、歩いている佐智雄を勢いよく抜かして走り込んでいく鳳仙の対比があまりに美しかった。鳳仙は組織の構図が美しい。

インパクトの小田島にワンパンでヤられた女たちが脳を溶かして通っていくうちに遅効性の志田にじわじわ腹パンくらってるのも味わい深かったけど舞台挨拶の「唯ちゃん幸せにします」で沢村がコンマ2秒で新ピカを沼に沈めたのが何よりこわかった。鳳仙はこわい。

 

 

▼希望ヶ丘

尊い

冷静かつ真っ当に手を差し伸べてくれる誠司くんのことも正面からまっすぐ拳をぶつけてくる楓士雄にも1対1ならなんとか強がっていられたのにオロチ兄弟の顔見た瞬間ほろほろと糸が切れて崩れてしまう新太っていうあの構図が好きで好きでたまらなかった。団地で5人(6人)がどういう風に育ってきたかがとてもよく見える天才的な演出。ずっと6人平等に育ってきた、それでもやっぱりちょっと年上のオロチ兄弟はずっとお兄ちゃんだったんだな。でもオロチだけじゃきっとそれもだめで、囲んであげることに意味があった。きっと墓場の誠司くんの顔も待っているまどかの顔も浮かんだんだよ。はあ尊い

自転車を盗むっていうシンプルに悪いことを全員ちゃんと悪いと自覚していてそれをばかじゃないのって怒ってくれるまどかがいてそれをにこにこ見てる誠司くんがいて、たぶん新太も誠司くんのとなりでにこにこしてたんだろうな。そういう関係性でずっとあのお店で育ってきたんだろう。幼少期の6人がお店に入っていく姿と新太が帰ってきたときにお店に向かっていく姿の、立ち位置と組み合わせがリンクしているのがとても尊い。変わらないもの。

楓士雄を見てるとコミュニケーションとしての喧嘩、会話の手段として喧嘩を使ってるんだなと思うことがあるけど冒頭のオロチ兄弟もすごくたのしそうに自転車ぶっ飛ばしてるし誠司くんも殴り殴られ慣れてるし、この子たちのコミュニケーションの手段がずっと喧嘩だったんだろうな。楓士雄が喧嘩好きなのはこのひとたちとずっとたのしい喧嘩をしてきたからだ。喧嘩は楽しいもの、喧嘩は会話、楓士雄やオロチ兄弟の顔を見るとそう書いてある。「帰るか」という台詞が、ちゃんとこの子たちにはそれぞれ帰る家があるんだなと思えて安心する。幸せになんなね…

金なら出すから頼むから団地スピンオフをくれ。頼むからきゅうり真ん中から食う理由をおしえてくれ。幼馴染の!!物語を!!!くれ!!!!!!!(咽び泣き

すごいどうでもいいけどウィンナー50円なのにベーコン400円もするのどんだけでかいベーコン出てくんだよ感がすごいのでスピンオフでベーコン頼んでみてほしい。

 

 

▼花岡楓士雄/川村壱馬

おそろしい子。ほんとうにおそろしい子。たまにいるよねこういう勘の良さだけで芝居出来ちゃう子…っていうひと。日常台詞がおそろしいくらいに自然。芝居するの実質2作目?冗談やめてくれよ。芝居の仕方を知らない今だからできる今だけのものなんだろうな。自分の中にある感情、人生で経験したことがある気持ちが豊かなんだと思う。技術はないからザワ0とか見るとちゃんとたどたどしいところがあって安心する。じいちゃんの病院とか、芝居してます!というシーンは多分苦手。自分の感情と結びつけられないんだと思う。日常会話は多分台詞を台詞で言ってないタイプ。いつか勘で乗り切れなくなった芝居を見てみたい。あと表情の操作が異常にうまくてこわい。サッチーに「お前じゃないことがわかっただけでもよかったわ」と言われてこいつには敵わねえって顔する楓士雄の表情めちゃくちゃによかったし、体育館で「あれが定時の村山…!」「村山さんな」って言われたあとのうんって頷くあの表情も天才だった、キドラ戦終わりに2階から拳突き上げるあのなんとも言えない顔はもう良すぎて何。多分脳を通さないタイプだから感情と表情の繋げ方が直列なのかな。本当興味深い。

楓士雄はまだ怖さも挫折も知らない。知らないから走れる。知らないまま真ん中に立てる。キドラ戦、それぞれ目的があったはずなのにいつの間にか全員総出で楓士雄を中に行かせるための布陣が組まれていて、生きてるだけでまわりを巻き込んでいくルフィの才能そのものだと思った。でも赤ちゃんなので仲間のためと見せかけて案外自分のことしか見えてない。俺が戦いたいから戦う、俺がむかついたから喧嘩買う、俺が新太連れ戻したいから行く、俺が、俺が。今、と俺、の感情しかない。でも、たった125分のあいだに「行くだろ?」から「行くぞ」に変化するのでラブドリームハピネスは侮れない。全ての行動が誰かのためにある佐智雄と正反対。できることなら喧嘩したくない佐智雄、喧嘩したくてしょうがない楓士雄。だけど楓士雄の喧嘩はきっといつか誰かのためになる。

新太との殴り合いの最中に「今のお前の拳じゃ全然効かねえんだよ」って自分のほっぺを拳でボンボンと叩く、あの煽りを見てゾッとした。村山さんが轟にやっていたやつだ。重なった。喧嘩の煽りでは常套パフォーマンスなのかもしれないけどザワの中であれをやったのは村山と楓士雄だけ。楓士雄がポスト村山であること、いずれ鬼邪高のてっぺんになること、あの一瞬をダブらせることで表現しているめちゃくちゃ憎い演出だと思った。

でも楓士雄ちゃん佐智雄がよそ見した隙に回し蹴りぶん回すのはド卑怯。マジ赤ちゃん。そういうとこだぞ。あとたぶん敢闘賞の意味はわかってない。なんせコーヒーを無邪気にジュースと思って飲んでいるので。

楓士雄本気愛ガチ恋こじらせてる司ちゃんはどちらかと言うと喧嘩さほどしたくないタイプに見えるけど会話の手段として喧嘩を使ってるのはやっぱ楓士雄の影響なんだろうか。話すより殴った方が早えタイプと一緒にいるとそうなるのかな。ナイスタイミングのカムバックだからなんでもいいか。ばぶー。

 

 

▼村山良樹/山田裕貴

そのトラックで粉々になるまで轢いてくれ。

「こんな危ねえ殴り合いにあいつら連れて行けるわけねえだろが」というザムの台詞が好きすぎて好きすぎて気が狂いそうだった。村山良樹の根本はずっとここにある。弱いもの、目下の奴らは守るもんだと本能的に感じている人。まったく関わりなさそうなジャム男や清史の顔と名前が一致してるし、きっと他の幹部たちの名前や性格も把握していて、みんなが思ってるよりちゃんと全日を認識して気にしてあげて守ろうとしてくれてる。「拳一つで成り上がる、そのために鬼邪高の看板背負ってんだよ」ってS1で言ってたけどきっとそんな目的もう忘れてるんじゃないかな。守らなきゃいけないものがあるから鬼邪高にいる、いなきゃいけなかったんだよね。だって心理ゲームの本まで読んで人と関わろうとしてるんですよ結婚しよ。

「俺が全日の頭取ったらタイマンはってもらっていいすか」って言われて「おお~w」言う村山さん、あれはお前にはまだ早いとかやらないよのあっかんべーじゃなくて「お前が轟ちゃん倒せるわけないだろ」のあっかんべーなので、轟のこと一番認めてあげてるのは村山さんなんだよはあなんて尊いのHiGH&LOW。もうデコピンなんかしない、ちゃんとタイマンの最後にチェックメイトしてトドメさしてあげるのも目下に思ってない証拠だし、誰よりも轟を強いと思ってるから負けてあげないことが優しさなんだよねはあ結婚しよ。

団地戦が終わって「おわったー」って天仰ぐ村山さん、戦いがおわったーのと、鬼邪高アタマとしての役割もおわったー、にもかかっているわけだけどそれを「音は入らないけどなんか喋ってと言われたから自然に出てきたのがそれだった」とかしれっと言ってのけるのほんとやめてほしい。行くぞてめぇらがアドリブ?退学届をありがとねにしたのもアドリブ?紙飛行機もアドリブで缶投げるのもアドリブ?いい加減にしてくれ山田裕貴

何かのインタビューの「この4年で俺が成長したから村山も成長したのか、村山が寄り添ってきてくれたのかわからないけど」という山田裕貴の発言がめちゃくちゃのはちゃめちゃに好きで、S1の村山さんを見ると本当にまだちゃんと棒なのがいい。全然村山が出来上がっていなくて、S2で轟が現れてタイマンした直後に急に今の村山さんの顔になる。本当に4年かけて作ってきたんだとわかるしいかに轟の存在がでかかったかもよくわかる。共に人生を歩くタイプの役者だなあ。

 

 

▼轟洋介/前田公輝

轟洋介って絶対2次元化するのむりだよね~!わかる~!だってあんな動きワイヤー使ったって人間じゃできないしあんな難しいキャラやれるひとなんかいないよね~!やれるとしたら前田公輝くらいかな?えっわかるわかる~!!!見てみたーーーーーい!!

ハイローのいいところは遡っていくと役も本人もちゃんと若いところ。高校生なんか3年もあれば見た目も人格も変わるし、それを無理やり同じにしないでちゃんと顔も身体も心も成長させてるところがいい。初期と比べるといかにザワが完成形なのかよくわかる。登場した頃の轟洋介マジでおしゃべりクソ野郎すぎて爆笑した。まじクソイキがったクソガキ。よく喋るのはお前だよ。ちゃんと時間をかけて役が馴染んでいって一体化して完成形があるんだと、轟と村山を見ていると特に思う。みんな役と共に歩いてきたんだな。「村山の宣言に激怒した轟は」と言われているから轟ちゃんもまだまだ子供で何も気づいていなくって、村山がいなくなった鬼邪高で何を想い何を背負っていくのかな。

轟さんは事実上の摂政になったわけだけど、「なってくれなきゃ困るんだわ」とまで言うほどってよっぽどで、いつから楓士雄を認めたのか、河原戦を終えての心境の変化かなと思ってたけど夕陽に照らされてる段階でもう全然話し方が違うし、開戦前にすでに動揺する楓士雄の変化に気づいて声をかけてあげる寄り添いを見せているので、おそらく楓士雄が手伝ってくれと言いにきたあの石投げの時から無意識に楓士雄を認めてるのかな。空き缶に石が当たった瞬間がきっと心の変化の合図で「足を引っ張るんじゃねえぞ」に繋がっているし、ていうか轟ちゃん石投げるのクソうまいじゃん!というキャラ設定をキドラ戦で存分に発揮して華麗に回収してくれるし、轟が石投げを始めてから全体の反撃が始まったし、全ての形勢逆転の合図を石に統一している伏線回収の鬼。

轟さんあんなに抱いてほしいのになかのひとは激辛食べてる最中に大好きなゴルゴ松本さんから応援動画きてうれしくて泣いちゃうような人だから本当前田公輝は勘弁してほしいし「これ以上わがままは言わないので」と言って「行くぞてめぇら」をして新ピカでアタマになれた前田公輝もほんといい加減にしてほしい。

 

 

▼上田佐智雄/志尊淳

概念としての長澤まさみ。どれだけ喧嘩しても殴っても殴られても顔だけずっと綺麗でひとつも傷付いてない志尊は完全にキングダムのまさみだった。強くて美しいの象徴。

共に戦う、上は下を守る、下は上に従う、アタマの強さは絶対、という伝統的かつ古風な構図が綺麗に成り立っているのが鳳仙のいいところだけど、さらに鳳仙は「四天王が佐智雄を守る」構図になってるのがめちゃくちゃ愛に溢れてて好き。アタマを守るのが伝統、とか力関係とかじゃなくただただ友達として佐智雄を思いやった結果自然とそうなってる。絶対卒業しても飲みに行くタイプの友情。フォーエバー。なんでもかんでも報告してアタマに指示仰いでというのもひとつの形だろうけど鳳仙はきっとまずサバカンに話通してサバカンが捌き切れないやつだけが四天王に行ってさらに4人でも対処できないガチヤバ系のやつだけを佐智雄に通して佐智雄が動くんだろうな。それを佐智雄もちゃんと察してるしきっと助かってるし、そういう普通の思いやりが存在しているところが鳳仙は良い。お返しに佐智雄は絶対的に強いし絶対に下を責めないし下を信頼してる。沢村が目を覚ましたと聞いたとき、相手が鬼邪高じゃなかったと聞いたとき、一度もサバカンに対して「本当か?」などと言わないし詳細を聞こうともせずに「終わりだ」の宣言だけを出す。マジで恐ろしく人間が出来すぎてる。

このひとのすごいところは村山的要素も轟的要素も楓士雄的要素も兼ね備えている上にずっとシラフなところ。理性ぶっとぶ喧嘩をしないし何かしらの解決をするにあたって喧嘩をするしか選択肢がない場合にしか多分喧嘩しない。1回死んで反省してほしいだけなのでしなくていいなら多分したくない。しかしうっかり強い。なんせシラフ。いつなんどきもまわりが見えてて声が聞こえてる。あれだけ全日やキドラとやりあってても冷静に状況を見てるし志田を倒した楓士雄を見てこいつは強えぞって向き合ったその瞬間河原に走ってきたサバカンの存在に真っ先に気付いてる。視野広すぎだろ。馬かよ。

その上「てめえじゃねえことがわかっただけでもよかったわ」と無意味な喧嘩に意味まで見出してる。その上異常に察しがいい。出会ったばかりの他校生に対していきなり「お前はてっぺん張ったことあるか」言いだすしのちのタイマンで「初めてあった時からこうなんじゃねえかと思ってた」言い出すし、轟がボソッと楓士雄だけに囁いた「お前はダチを探せ」を横目で聞いただけですべてが伝わって楓士雄を中に行かせるように鳳仙の布陣を動かしてる。良さの設定盛り盛り大渋滞。

だけど河原戦の相手がちゅんちゅんなのさすがにいつもわろてまう。ずるいだろ。なんでそこだけそんな格差なんだよ。ちゅんちゅんもイキって歯向かっていくの若気の至りがすぎるしそこそこ容赦無く相手しちゃう佐智雄もおとなげないしせっかくちゅんちゅんで体力温存したのに結局楓士雄と闘わなかったから多分サッチー全然疲れてないしでちゅんちゅん不憫。ライオンに片手で一蹴されるインコ2匹、みたいな絵をツイッターに流せる人生になりたかった。(絵心壊滅女)

「厄介ごとが続くと自分が許せねえ」らしいのに休戦協定かけてた他校と部下がやっちゃうし妹はヤク売るし仲間はボコボコにされるし友達は死にかけるしいいやつだと思ってた奴と喧嘩しなきゃいけないし妹に彼氏できるしで厄介ごとたたみかけられすぎててさすがに不憫。佐智雄ちゃん幸せになって。

ところでサッチーは絆創膏持ち歩いてるの?コーヒーは自販機で買えてもそのへんにばんそこ売ってないもんね?仲間たちのためにいつもポッケに入れてるの??さっすが最強のアタマ~~~!!(煽り

 

 

▼桐原誠司/白洲迅

冒頭の絶望団地見にきた謎のシーン、誰がどう見てもラスボスのネタバレでしょ。レッドラムのことも新太がそこにいることも知らないはずなのにそんなとこで何してるの?爆弾仕掛けた帰りなんでしょ?ほんとはワンクリックでアジトなんかぶっ潰せるんだけど脳筋たちが手を組んで拳で喧嘩するとかほざくから爆破ボタン押すのやめてあげたんでしょう??「ミッションて?(ぼくは爆弾つくってるけど♡」でしょ??大丈夫、みんなわかってるよ!きみが一番こわいってこと。

誠司くんは喧嘩も弱くないしクソ真面目でもない。クラスメイト殴り慣れてたし新太に殴られてもノーダメですぐスンッてしてた。そうだよね、小さい頃は内気な新太を守る方だったんだもんね。曲がらないきゅうりになることを強い意志で選んだだけでちゃんとあの幼馴染みのなかで育った子。喧嘩は会話。まっすぐなきゅうりになっても曲がったきゅうりを見捨てない、しかも強い(いろんな意味で)。そう、君の名は希望

幼少期の誠司くんが「新太行くぞ」って手を差し伸べているようにいつだって新太の手を一番に繋いでくれたのは誠司くんで、それが今になってもずっと変わってない。一番に救えると思ってるし繋いだ手は離れないと思ってる。変わらないことを一番信じて一番願っている人。なんせ来るかもわからない友人を夜の墓場で連日連夜待ち構える男ですもん。ホラーかよ。

きゅうり演説をする誠司くん、顔の半分真っ白で半分真っ黒に照明が当てられてるのめちゃくちゃ誠司くんを表していて怖い。あれが全ての答えだと思ってる。「羨ましいんですよ」「ほんとは僕も…」僕も何??「僕も殴って蹴って偏差値低い馬鹿どもをぶっ潰したいのに理性保って必死に我慢してんですよ」??

「サダ婆っていくつだったんだっけ」「75」のやりとりがとても好きで、引っ越したり学校が違ったり社会人になったりで6人バラバラになってなかなか地元で集まれなくなったけど、誠司くんだけはずっとサダ婆に顔見せてたんだろうな。なんせドメイン取得してますから。seiji@kibou.com。地元への執着がすごい。

「僕の仲間にクズもカスもいないんですよ!!」そうだねバカはいるね!!

 

 

▼泰志・清史/佐藤流司・うえきやサトシ

泰志ちゃん喧嘩大好きちゃんだけど楓士雄とはまた違う、ほんとにただただまだ足りねえ!って常に何かを満たすために喧嘩をしているタイプ。喧嘩は別にコミュニケーションじゃない、満たされないだけ。だけどいつのまにか喧嘩でしか分かり合えなくなって、通じ合えたのが清史だったんだろう。ちなみに清史は多分本来そうでもないので卒業したら介護士とかになってる。ばあさん担いで走ってる。ばあさん後ろで泡吹いてる。だから清史ちゃんもう人様の指とか折っちゃダメよ!!痛いからね!!!メッ!!!!

泰志ちぁん、頭カチ割られてるのに直後に大戦2戦かましてる(しかも1戦目で傷開かれてる)の、DK驚異の回復力すぎて微笑んじゃう。若いってすごい。せんせー傷開いたあ~縫って~~って病院行ってる。のでキドラ戦の直前は集合間に合わなかったねかわいいね。アジト行く途中に病院あってみんなに拾われて合流してるんだよねかわいいね嬉しいね。医療費親持ちかな。河原戦始まる前にピョンピョン跳ねてる泰志ちゃん、まだ足りねえを体現しすぎてるしお前頭割れてんぞ思い出せ。

「中学卒業後は別々の高校を仕切っていたがさらなる高みを目指し二人揃って鬼邪高に転校」転校ってそうやってするものだっけ?

 

 

▼小田島有剣/塩野瑛久

 

え っ ち 

 

「まいどォ、殺し屋鳳仙だす」「や~っておしまァい」がなければニッポンはここまでシャブもキマらなかったし小田島有剣に脳が溶けることもなかったしお前がいなければニッポンは健全な国でいられたのにと本当に思う。心から思う。これほどまでにニッポンを揺るがした「や~っておしまァい」がアドリブだって?勘弁してくれよいい加減にしろ。

雑誌のインタビューで「試写を見た時、頑張ったけど目立ってないと思った」と言っていてお前の目立つの基準どうなってんだよと思ったけど結果「頑張った」ことは報われたしハプニング的にこんな大ブームを巻きおこせたので俳優の人生はどこで何が起こるかわからないなと思う。「小田島有剣を一番愛して、一番愛を注いで、生み出したのは俺だということは誰にも負けないし譲れない」額縁に飾っておきたいワードオブザイヤー。

塩野、今ならどこまでも飛べるはずだからこの気流に乗って見えないくらい遠くまで飛んでほしい。ブームのタイミングでドラマ2本と舞台1本即座に差し出せた塩野は勝ってたし、何よりご本人のSNSでの(ごーきを巻き込んだ)ヤル気がすさまじいので本当にマネージャーは今こそ灰になるまで営業かけてほしい。ごーきと組んで何億でも巻き上げてくれ。景気は作れる。

圧倒的に強い轟ちゃんを横目で見てこいつは俺の担当だなってすぐ動いてるので小田島も佐智雄的な察しの良さとかあるんだろうけどこいつ見てる時に難しいこと考えるのなんて無理だし首が座ってないから寝かせてあげてほしいし立ってられないから仁川呼んでほしいし自分で歩けないからベビーカー乗せてあげてほしいし「休戦協定ってことで収めたと↑こ↓でしょ!」に合わせてカックンってなっちゃうしもう座らせてあげて!!!!!

 

 

▼テッツとチハル

偏差値低すぎてほっとする。

 

 

つかれたおわる。シャブはこわい。\クスリ!ダメ!ゼッタイ!/

 

巻き起こせ 勇気の火を絶やさず 運命切り開け

約束の、2019年春です。

 

 

ごめん、全部嘘だった。

待たないと言ったのも、戻ってこなくても大丈夫と言ったのも、全部自分を守るための綺麗事だった。例えばまとくんの振付助手にしてもらうとか、例えば屋良くんに見つかってゴリゴリ踊る舞台に出してもらうとか、例えば横倉Pに気に入られてユニにアクロ担当で加入させてもらうとか、踊れるし動けるしギャグもあるし頭もいい。なんだってできる。どこでだってやっていける。

そんな夢を見ながら、ただただきみを待つことだけをした1年半。

 

 

戻ってくる気はあったと思う。

少なくとも2月の段階で、(センター通過してたなら)国公立の試験直前だっただろう日程でアイランドのプロフィール撮影にわざわざ行っていた。復帰が確定してからでもいずれ別途撮れただろうに、みんなと一斉に撮って4月から戻る、つもりだったんだと思う。その時点でマネージャーからの全体メールを受信している状態だったはずなので、受験追い込み中もなにわの結成やAぇの結成をメールで知って焦ったりしたんだろうか、などと思ったりした。

 

 

 

きみは中学生の頃からずっと大学受験を見据えていた。

偏差値の高い進学校に通っていることも難関の大学を志望していることも中学生の段階で知っていたし、高校生になってからは国公立を目指してることも匂わせていた。

長くても高2の冬までだろうと思って応援することを決めた。

中学生の間は年齢のせいでもどかしいこと悔しいことが多かったしツアーに付くのが夢だとずっと言っていたから早く高校生になってほしかったけど、高校生になった4月、終わりが始まったと思ってちょっと泣いた。

 

上田陸上部のおかげでテレビにも出られたし女性誌とかイレギュラーな雑誌にもたくさん載れた。全国ツアーの夢は、WESTだけじゃなくエイトも叶えてくれた。その分松竹とin大阪を削られたけど、きみの夢はじゅうぶん叶ったと思う。

予想より少しだけ早い、高校2年生の秋にきみはいなくなった。

 

 

2018年春、福福が復帰してくるまで関西ジュニアに「受験休み」という概念はなかった。厳密にはあったのかもしれないけど戻ってきた人はいなかったし露出がなさすぎて受験休みをしてもほとんど気づかれなかった。大卒関ジュはけっこう多いので、人知れず休業してたのかもしれないけど。

一緒に回れるツアーは最初で最後だと思ったから惜しみなく全力を出せたしドームに立つきみを見るのはきっともうないと思ったから5大ドーム全部ついていった。手紙にはいつどんな時も今の話しか書かなかった。来月、来年、次回、たのしみにしてるねと書きたいときもあったけど、きみがごめんと思わないように、未来の話はしないと決めていた。最後は松竹座でみんなに泣いてもらってスパッと終わるもりだった。春夏冬と3連続で仲間を見送った年、離れたくないと服の裾を掴みながら泣いているステージのきみを見ながら、明日は我が身だと思っていた。卒業式して終われるものだと根拠のない自信があった。だから千秋楽は欠かさず全て入った。さよならを逃さないためだけに。悔いはない。やれることは全部やりきった。

 

 

 

2017年9月24日、陸上部の収録。補欠で応援だったけど呼ばれた。多分これが実質最後の仕事。

2017年11月15日、ベストヒットのエイトのバックに19人の関ジュが呼ばれた。いなかった。見つけられなかったのかと思って3回探したけどいなかった。「なんでいないの?」ってみんなが言ってくれてちょっと嬉しかった。いて然るべきだと思われる位置までこれた。この調子ならもしかして春までいてくれるんじゃないかと調子に乗ってぬるま湯につかってたところだったので顔面を殴られた気分だった。10月いっぱい、かな。

2017年12月10日、今江くん戸田くんとともにドッグファイトの観劇に現れた。籍は年内まで置いてるのかなーなんてぼんやりと思った。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ期待をした。

 

辞めたならまただれかを探して松竹座に行こう、と冬の間ぼんやりと探してみたりしたけどぼんやりしただけで終わった。今まで通り康二を見たりまさかどくんにときめいたり道枝顔面きれいだなと思ったり末澤くんのダンスすきだなと思ったり、持て余したDK担がみんなにしたくにハマってたのでにしたく見てみたり。弟組のクリパとあけおめには一応行ったけど虚しくて代わりを探すのをやめた。

 

 

半年経って2018年6月、福福晴で1ヶ月ラジオをやった。

な ん で だ

いやマジでお前どういうことだ。「難関受験を乗り越えた2人とまさに受験真っ只中の受験生!」みたいな頭いい勉強くくりで呼ばれた。しかも休んでますとかもうちょい休みますとか受験生だけど来ちゃいましたとかそういうのマジで一言もなくシレッッッッッと元ポジにおさまってシレッッッッッッッッと人生2回目のラジオパーソナリティしてた。

な ん で だ

自由か。呼んだ大人どうかしてるんか。休業の概念だれか説明しろ。

 

いなくなったら待たないと最初から決めていた。だけど6月25日、ラジオ最終週。

「なにがなんでも受かる、大学に。2年は消えさせへん。戻ってきますよ、絶対に」「戻ってから、ダンスを誰にも負けへんぐらいやりたい」

 

待てると思った。

 

きみは戻ると言った。2年は消えさせへん、と。17歳の少年の言葉が私の身体を駆け抜けた。

待つなら、だれも好きになりたくない。帰ってくるまで関西の現場には行かないと決めた。こんなに長く松竹座に行かないのは人生で初めてだった。意地だった。いないステージは見ない。いないあいだに他の人をすきになるのはずるい。帰ってきたときにまた戻るなんて調子いい。新しく穴埋めして楽しく過ごしてる人たちを蔑むことで自分を正当化した。待つと決めたら待つ。意地。

 

 

2018年10月4日。18歳のお誕生日。なにわ男子ができた。

2019年1月20日センター試験2日目。Lilかんさいができた。

2019年2月7日。春松竹のポスターが出た。もう大晴のとなりには戻れないかもしれないと思った。

2019年2月18日。Aぇ!groupが出来た。戻ったら大倉くんに頭下げて入れてもらうしか道はないと思った。数時間後、東京の舞台が発表された。あ、入れない。帰る場所がなくなった。戻ってきても居場所がない。この1年半で初めて泣いた。顔が変形するまでひとしきり泣き散らかした。

2019年3月1日18:00。ISLAND TVに新写真と新プロフィールが載った。笑顔が引きつりすぎて1年半のブランクでかいなと笑った。受験票の証明写真ちゃうぞ。結果はどうであれ、この時点で戻りたい意志表示は受け取った。まだ、国公立合格発表前。

顔を見たら一気に冬眠が冷めたので切れてたWESTのFC入り直して放置してた局も更新して半年以上溜めてたまいジャニを見始めた。開眼。3割くらいはまだ戻って来ない方の準備してたけど7割くらいは期待した。

 

年が明けてからの私は毎日神社に通うだけの機械と化していて、センター試験の土日と国公立の2/25は1日に5回お参りに行った。仕事しながら。取り憑かれてたと思う。2/25を迎える頃には神社への愛着すら湧いた。一日中センターの時間割見て今英語か~~とか言ってたし18年度卒業生146人中国公立現役合格45人という去年の先輩の合格実績をひたすら眺めてどうにかその45人くらいのなかに入ってくれと祈った。こわい。一揆ができない代わりに500円玉を投げまくった。神に対しても金で解決してもらおうとするおたく。大阪周辺のインフルは呪いでぶっ飛ばしたしすべての電車が止まらないように念を送ったしおなかがいたくならないように私が代わりにお腹痛くなったりした。ゆりゆりを見守ったずんこ先生と山ぴょんも言ってたけど本当に受験生を応援する大人は神頼みしかできない。きみが受かるなら裸でも逆立ちでもできると思った。誰かの成功をこんなに祈ったことはない。

 

 

この1年半のあいだに、関西ジュニアには新曲がたくさん出来た。18年組が入ってきた。なにわ男子が出来た。横山くんと大倉くんがプロデューサーになってくれた。数億年ぶりに梅芸公演ができた。クリパの焼き直しだったあけおめは新しい公演になった。テレビにたくさん出られるようになってリトかんが出来てAぇができて龍太が卒業して淳弥は就職して康二は東京でSnowManになった。

1年で人数が半分くらいになった年はあったけど、1年でこんなに前に進んだ年はない。もう、きみの知ってる関西ジュニアではない。なんで今いないの、よりによってなんでこの1年なの、あと1年生まれるのが早ければ、なんて出生に文句つける気分にも何度もなった。

ほんとは松竹座に行かないのもこわかったしほんとは梅芸も行きたかったしほんとはなにわ男子見たかったしほんとは新曲聴きたかったしほんとは横倉Pが作る関西ジュニアを見逃したくなかった。現場には行かないと決めたけどセンターを目前にしたら残り2ヶ月が怖くなってあけおめに行こうとしたこともあった(結局仕事で行けなかったので結果的に己との約束を達成してしまった)。よりによってこんなに大きく派手に揺れ動いた1年。きみが知らないことはわたしも知らなくていいと思ってたけど、私もたぶんもう、前みたいには追いつけない。

 

2019年4月1日16:00。ISLAND TVのわたしのたまごが消えた。0:00に淳弥のプロフィールが消えた時真っ先に見に行ったけど、なぜ16時間執行猶予があったのか。おかげで昼間ノリノリで令和大喜利しちゃったじゃないの。

 

またさよならが出来なかった。3回目。1回目と2回目は撤去される写真も消されるプロフィールもなくて何ヶ月も風の噂を信じたり疑ったりすることしかできなかった。時代が進み今回はすぐに消してもらえるプロフィールがあってすごくありがたかった。ISLAND社にも、撮影に行ってくれたきみにも感謝した。

卒業式の文化を嫌う人もいるけど、どうか、ちゃんと泣いて、仲間に泣いてもらって、おつかれさまと見送られてほしい。どうかさよならを逃さないでほしい。

 

 

 

正直ずっと50:50の気持ちだったのでそんなに喪に服してるわけじゃないけど、結局国公立に受かったのかそうじゃなかったのか現役で大学生になれたのかどうだったのか、何も知らない。何もわからないまま、

2019年春です。

 

石澤晴太郎くん。

ずっと目標にしていた大学生になれましたか?それとももう1年がんばることにしましたか?

きみはかしこい人だから、自分の人生にとって何が一番大切か、今なにを最優先すべきなのか、きみがたくさん考えて決めたことはきっとひとつも間違ってないよ。16歳だったのに、ちょっとお勉強している間に18歳。もう男として家族を持てる歳です。きみの人生はきみの自由だ。

延命のつもりできみを始めたけど、世界一かっこいい12歳のきみに出会えてほんとうにたのしかった。知らない場所たくさん連れてってくれてありがとう。銀河一かっこよかった12歳の夏と15歳の冬、ずっと忘れません。うそ、14歳の夏も捨てがたい。

私はもう待たないけど、いつか踊りたくなったらまた戻っておいで。受験終わったらなにしたい?って聞かれて「めちゃくちゃダンス習いに行く」と即答したきみだから、自宅の鏡張りの部屋じゃ物足りないでしょ。ていうか自宅の鏡張りの部屋持ち腐れすぎるわ。ていうか自宅の鏡張りの部屋ってなんだよ。このツッコミ50回はしたわ。

 

名前の通り、きみの人生が晴れ渡りますように。

 

 

導く 終わらないストーリー

今こそその胸に 無敵のパワーを

解き放て 秘めたその情熱で鐘を打ち鳴らせ

髑髏城の七人season月〜感想文〜

 

見てこのダサいタイトル。もうタイトルつけるのもめんどくさいくらい文字打ってる。14000字。これ↓と合わせたら2万字越え。Myojoもドン引き。

 

以下小学生の感想文。上記と合わせて私の卒論提出とさせて頂きます。

 

 

【上弦】

美しいは才能だ。若さは財産だ。しっちゃかめっちゃかでハチャメチャで動物園で幼稚園。捨はルフィだし蘭はヤンキーだし天はおもちゃ屋でひっくり返ってる赤ん坊。髑髏城シリーズの中でも、いや新感線の中でも相当問題児チームなのではと思う。調味料かけすぎ。でも、強烈に華がある。根拠のない強さがある。積んでは崩し積んでは崩し。積み木のような、粘土のようなお芝居。崩したものからすぐ新しい形を作れるのは子どもの発想の素晴らしさだ。誰かの芝居が変わればそれに呼応するように全体が調整してなじませていく。自然にそれができるチーム。とくに霧丸は、捨が変われば必ず自分も変えていた。

生身の舞台を観てるのに観ながらこの作品は実写化無理だなと思う。いま実写見てるのに。主役じゃなくて主人公。脇役じゃなくて仲間たち。LV以降、全体的に多少下弦に寄った気がするからあのタイミングでそれぞれ下弦をがっつり観たのかなと思ったりした。どうでもいいけど一番好きなセリフは狸穴「第一印象から決めてました!」

妙に愛がある。上弦は必ず誰かが誰かを想ってる、愛の物語。この先どんな髑髏城に出会ってもわたしのベースは福士捨だ。それをとてもラッキーに思う。若さは強い。それを体現して見せてくれた人。

 

【下弦】

世界は往々にして大人の方が弱くて脆い。そのなかに生きる子どもは希望だ。下弦は、大人が子供に救われる物語。

下弦あっての上弦です!ありがとうございます!!真面目でまっすぐで基本のあり方。シンプルな味付け(なのにくどいのなんでなの)。いつだって優等生。概念としてのデビュー組。上弦の顔面偏差値が振り切れすぎて埋もれた感あるけどこっちも普通に顔綺麗だからね!みんな忘れがちだけど!真の沼というのはこういう油断したところに落ちている。

下弦を初めて観たとき、天魔王って死んでないのでは?って初めて思ったのが衝撃だった。落ちたけど死んでなくてどこかで生きてるから誰も天魔の首を取れなくて仮面だけが残ったんじゃないか。そう感じさせたすずひろさんはすごいし、下弦はすごい。

 

 

捨之介 

《上弦:福士蒼汰

顔がいい。全然好みじゃないのにそういう問題じゃない。顔がいい。強烈な0番力。自由。犬、ひよこ、アサガオ、幼児。3ヶ月でタマゴからニワトリになったので見るたびに違う捨之介になる。マジで10歳老けたと思ったら次の日5歳若返ったりする。髑髏城イズ成長記録。概念としてのジャニーズJr.。ジャニーズJr.で賞。 本人の場慣れと捨之介の年齢がリンクしている。本人のメンタルは捨之介のキャラを変える。爽やかキザ捨から絶望死にたがり捨まで。役となかのひとが共鳴型。LVあたりで孵化。妙な肝がすわっておりステージ上で平気で着物もぞもぞ直したりする。失敗やネガティブを引きずらない、明後日には忘れるタイプ。いるよねーこういう、何しても許せちゃう人。みたいなひと。

いぬなので贋鉄斎の方向にずっと尻尾を振っている。12月に見たときはまだアドリブもあっさりしてたのに年が明けて福士くんが慣れてきたあたりでスイッチが加速していったの、しんぺーさんがずっと福士くんが舞台のペース掴むまで待ってたんだろうなと思う。優しい。いぬがスキャンダル起こしても過剰にいじらないしいぬが嬉ションしてても付き合ってくれるしんぺーさんは本当に優しい飼い主。だいぶリード噛みちぎられて散歩中ぶん回されてるけど。

上弦の強烈な少年漫画臭の8割はこのひとが担っていた。圧倒的ルフィ。主人公独特の強烈な華。ずっと少女漫画で生きてきたけどほんとは少年漫画のひとだったんじゃないか。と言いたくなるけどふと見せる素の表情は少女漫画の顔をする。この人のキスシーンなんて腐るほど見てきたのに無界の女たちの手を取って踊っているのをみるとなんとなく恥ずかしくてキュンとする。スキャンダル感がすごい(ごめんそういう意味じゃない)。ベストオブ少年漫画は「あーばよ!」

「たいした街だよ、実際」のセリフ、一度たりとも同じ言い方をしなかったなー。少なくとも私がみた回は。千秋楽の言い方、すごかったな。

どんな捨之介を作っても必ずカテコではスンッて役が抜ける。りっちゃんタイプ。久しぶりにこんなにおもしろい役者に出会った。観察日記のつけがいがありすぎる。咲いたなあ。

すてちゃんまじなんにも捨てられてないから改名した方がいい。なーーーーーにが三途の川に捨之介だよ浮世の義理も昔の縁も誰よりも大事にしてるダチンコ絶対救うマンのくせに。キングオブくちだけマン。「今度は間に合わせる」って思いっきり過去引きずってて草。「天の殿様に食い殺されるところだった」とか「俺たちは自由に生きられるんだ」とかのセリフから考えると、捨ってそこまで信長のこと好きじゃなかったのかなー。天蘭は宗教どっぷりって感じだけど捨はどこか理性的で殿がヤベエ奴だってちゃんとわかってたのだろう。もしくは死んでから気づいたのかな。なんにせよ客観的なとこがある。

最後、霧丸が「お前の城を作る」と言ってくれたことに対して「柄じゃねえよ!」と言ってはけるけど、ほんとうにそのまま消えてしまったような気がする。きりちゃんが「もう決めたんだ!」って言っている間に、風のようにいなくなってしまった気がする。逃げたとか誰かと生きるのが嫌とかそういうことじゃない。きりちゃんもわかってるから追わないしどっかでそんな気がしてた。それでもきりちゃんはでっかい城を建てていつでも戻ってこいって城で待ってるんだ嗚呼それなんて捨霧シンメ

 

《下弦:宮野真守

顔がうるさい。ほめてる。うさんくさい、ほめてる。たぶん声優さんだから、口まわりの挙動が異常にやかましい。ほめてる。下弦のアニメっぽさはこの人と天魔王の過剰な顔のうるささだと思う。ほめてる。顔っていうか割と動きも大きいのかな。全身アニメ。積極的に両脚の太ももガツガツ見せびらかしてくるけど罪悪感なくてすごい。健康的な脚。何万回見ても一言目の「いけねえなあ!」で新鮮にイケボwwwwwwってなる。秒で満点。安定感。いつみてもベースがほとんど変わらない捨之介。台詞忘れがち贋鉄斎のセリフ補助おにいさん。わたしが入る回毎回抜けたセリフ言ってあげたり教えてあげたりして補填していたよ優等生おにいさん。

福士捨がひとりで生きていくことを選んだとしたら、まも捨は霧丸と一緒に生きていくひとだ。それは霧丸のためでもあるし自分のためでもある。でもきりちゃんがリードするから尻に敷かれてる。でもうれしそうだ。なんてことない庶民の問屋街をふたりで笑って歩いている姿が目に浮かぶ。捨にとっての傘はきりちゃんだ。

 

 

無界屋蘭兵衛(蘭丸)

《上弦:三浦翔平》

まばたきしないタイプの新人類。あんなに綺麗で顔立ち整ってて森蘭丸史上最も説得力ある森蘭丸そのものなのに最初から最後まで元ヤンゴリラってみんなに言われてたのいとしみが募る。JUNON理想の恋人賞様だぞ。無界の里でたまに六本木の三浦が顔を出す。カテコでもあんまりケロッと役抜かないタイプなのに兵庫をビンタするときだけただの翔平になる。すてちゃんたまに口抑えてガチめのドン引きしてたよ!あとうっかり刀落として舌打ちするのもなかのひとがバレるからやめようネ!

「殿は生きろと言ったのだ!」のところの蘭は完全にトトロいたもん生きろって言ったもんほんとだもん!!!>< うそじゃないもんんんんん

黄泉の笛でソロセンター張る絵面の強さよ。ビジュアルの説得力がすごい。むくんでるのか太ったのか知らないけどこんなハードな舞台期間中にたびたびお顔むちむちさせてくるのあんたくらいだよ。なんだその顎は。舞台期間中ほとんど舞台に関するSNSあげてこなかったのにドラマ始まった途端冬眠から覚めたように楽しそうにインスタやり始めるのめっちゃ翔平すぎて毎日笑ってる。素直か。メンタル回復はや。あと本人自体があんまり積極的に舞台見に行ったりしないし最近ファンミとかも減っておたくと交流することもないしインスタのコメントもまともに読まない民族に属してるから同じ舞台2回も3回も見る人がいるってことをそもそもキメェと思ってそうで推せる。遠回しにドン引きしてる。2〜3回どころかあんたのおたく平然と30回40回見てるよ。翔平本人が多分飽き性だから、同じもの何度も見るって信じられないんだろうなー。同じこと3ヶ月やるだけであれだけストレス抱えた人だからw ほんと二度と板の上に帰って来なそうなところがすき。

目をつぶって死ぬことが多かったみうらんがLVの日に合わせて目を開けながら死んで、その目から涙がつたっているのをみたときなんて役者を好きになったんだろうと思った。なんていう映像班だ。千秋楽も泣きながら死んでいった。かっこよすぎる。ただ死んだ人はそんな全身でハアハアしないと思う。死んでるからね。死ぬって息しないって知ってるか?

「聖子さんと相談してLOVEは消すことにした」「極楽は母代わり」「愛だの恋だのじゃない」ってパンフで言ってたけど、やっぱりほんのりどこかでLOVEの方の愛情も多少あったんじゃないかな特に太夫は。好きだったと思うらんべさんのこと。大人だから、本人にも誰にも言わないけど。でも蘭はどちらかというと太夫より無界より無界の主人である自分、を大事にしたかったタイプ。でもちゃんと、じん平さんが女たちに近づきそうになるとさっと前出て女と太夫を守ろうとしてくれるからめっちゃかっこいい。その中でもやっぱり一番に太夫を自分の後ろに隠して守るから、特別なんだと思う。

上弦の天蘭は信長教の信者なのでとにかく宗教みがすごい。愛とか縁とか大人になってから備えたものは、幼き頃に植えつけられた宗教の洗脳には敵わない。ので、簡単に堕ちる。上弦蘭に関しては多分夢見酒なくても堕ちる。ちょろい。蘭丸時代も蘭兵衛になってからも、蘭がずっとこだわっていたのは殿じゃなくて殿が愛した自分、なんだきっと。首から下げた数珠を殿と思いながら過ごしてきたのなら結局8年間一度も「殿が愛した蘭丸」を捨てきれずにずっと心は蘭丸だったことになる。蘭にとっての幸せは結局亡き殿の隣にしかない。

って、いうのが今までほぼブレなかった解釈だったけど、千秋楽の三浦翔平は私のそれを全部ぶち壊してくれた。

あの数珠は多分、太夫に繋がるものだ。太夫にもらったものなのか二人の思い出の品なのか、蘭丸に引きずり込まれそうになるたびに数珠をぎゅってして正気を保とうとしていた。引き戻して欲しかったんだと思う。1幕、無界の里にいる蘭兵衛はずっと穏やかで、ポップで、女たちと仲良くて、どう見ても愛情があった。無界のことも太夫のことも愛していて、なんなら捨之介のことまで好きそうだった。「知り合いかい?」「ガキの頃からな」のところいつも割と嫌そうで真顔だったのに微笑んで昔を思い出すみたいな顔をしていた。あれは殿じゃなくてちゃんと捨之介と(天魔もかな)のことを浮かべてた。仲よかったんだね。きりちゃんへの「腕の違いがわからんか」も、今まではわからんか!!💢だったのに最後は「わからんか?」ってやさしいおにいさん。全然ヤクザじゃない。多分千秋楽は堕ちてなかったんだよね。夢見酒が薄~~~~い水割りすぎて全然キマってなかった。だからずっと蘭兵衛で、正気のまま仲間を斬らなきゃいけなかった。捨を斬るところも辛そうで、半ばヤケクソみたいに刀振って。泣きながら無界襲撃してた。「楽しいなあ天魔王!こんな楽しいことをなぜ忘れていた」全然楽しそうじゃないワロタ泣いてるじゃんワロタ。目をそらしながら斬るのはいつものことだけど本当に悲しそうに苦しそうに女たちを斬っていく。全く見ない。見れない。兵庫が飛び出してきた時も本当にヤケクソに刀ぶん回してるだけ。ワロタこいつ全然斬る気ねえ。ずっと泣きそうだこの人。つらい。つらすぎる。なんて悲しいお話なんだ髑髏城。意識はある、斬りたくなんかない、でも、もう戻れない。殿が好きだった自分はこの自分。殿が殺せっていうからたくさん人を斬ってきたけど、そもそもほんとうの蘭丸はもともと蘭兵衛みたいな人だったのかもしれない。殿を捨てて逃げ生きた(=宗教に反した)ことも後悔してるし、蘭兵衛(=殿の理想と逆の自分)になってしまった自分のことも蘭丸に戻ってしまった自分のことも責めながら死んでいったのかなと思うと最後までずっと悲しくてつらい。

でもあいつ基本的にメンタル強そうだから、最終的に太夫が極楽に送ってくれてもそれをかわしてでも息絶えた瞬間秒でしっぽふりながら地獄で待つ殿のところに走っていったと思うw 地獄で幸せになれよ

 

《下弦:廣瀬智紀

イチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャしやがってお前は!!!!お盛んか!!そんなに太夫が好きか!きりちゃんの精神年齢が大人だったから目をそらしてくれたけど人前で抱き合ってんじゃねーーーーーーーーよすきです!!!!!(情緒不安定

カテコは上手にいるのにちゃんと下手側にもおてふりしてはけていく姿に2.5の真髄をみた。上品。品がある。可憐。「いーい調子だなあ髑髏党」っていう上弦の登場台詞が「いい月夜ですなあ」って上品なやつになっててわらう。上弦のひと絶対月とか見上げない。下弦は「こちらも御同様か」とか基本言葉遣いがきれい。上弦のひと「現れやがったなあゾロゾロと!」とかあてがわれてるけどこっちの蘭さん「現れなすった方々」とか言いそう。言いながらぶった斬りそう。実際は「どけ。死にたくなければな」割と物騒。

あんなにずっとお上品なのにてんまおーっ!!💢でんばお゛!!!💢ドッタンバッタン¥+×<%€$○@¥#:〒々!!!!💢💢 ブチ切れたらなにいってっかわかんねーのクソ笑う。しかも怒りの沸点低い。短気かな。

信長のことはもはや女の自分として愛していた、に近いのかな。殿の話されると女性的になったり鎧にベタベタしたり骨の尻尾みたいなの食ったりするし。お前絶対信長と寝たろ。絶対寝てたろ。きりまるさんが天魔王にボコられてて大変なのにLVカメラが鎧といちゃつく蘭に気を取られてたの大事件だよお前。

このひとはわりと高確率でふだんから夢見酒が半分くらいしかキマッてない。襲撃の途中高確率でつらそうになる。でも半分はキマッてるからちゃんと人を見ながら殺せる。非道だ〜〜。「どけ太夫」は斬りたくないからどいてくれって意味に聞こえたけど、でも「無駄だよ極楽」って極楽呼びする。あれはどういう意味なんだろう。太夫、って口に出すと愛がこぼれてしまうからだろうか。ついでに自分の刀で自分の指先ちょっとだけ切ってみて流れる血をみてその指をちゅぱってしてたあれはなんなのちゅぱッがヘキのひとたちへのサービスタイム?

天に裏切られたくらいからはもう完全にクスリ切れてる。死に際にふわっと笑った廣瀬蘭。蘭は愛した太夫に殺してもらえてよかったなあと思う。もう自分じゃどうにもならないから止めてほしかったんじゃないかな、それが他の誰でもない太夫ならきっと本望だ。止めてくれないとまた誰かを殺めてしまいそうだった。そんなの嫌なのに。「ここで裏切ったら貴様や光秀と同じになってしまう」の台詞がめちゃくちゃ響いたなー。信念を貫き通せる強さと、ここで今更戻れないという頑固さ。一番純粋で、一番脆い人。目をつぶって思い出を全部思い返すように微笑みながら無界を去ったあの時に、もう戻らない覚悟だったんだろう。「蘭の花の純情」「覚悟はとうの昔にしていたけど」太夫の歌が響く。

「僕は2.5次元に誇りを持っている」っていうパンフの言葉を読んだ瞬間吸い込まれていく音がした。マイペースにすっとこどっこいなブログに夢中になった。このへんもうだれも読んでなさそうなので言いますけどわたしあと2mmくらい滑ったら沼に落ちますもう会いませんブログ遡りませんYouTube見ません別に夜な夜なHuluで男水見たりしてないしスピンオフもんじゃの回100回見たりしてないしめがみさま予告のキスシーンだけ5000億回リピったりしてないしナタリーの煌々星の写真1日40回ながめてため息とかついてないしほんとやめてください顔が好きとか濡れ衣です女を愛せなそうなところがすきですいやすきじゃないですやめてくだうわなにするおいやめろ押すな押すな押すなやめろやめろォ!

 

 

天魔王

《上弦:早乙女太一

ショォォオオオオオオオオオオオオオォォシッッ!

公演中にのほほんストーリーあげてなごますのやめてくれろで賞。天魔王ではない、てんまお!ちゃん。推定3歳。老けても5歳、最悪2歳児イヤイヤ期。おもちゃ屋でひっくり返ってバタバタするタイプ。オギャー。そんなのは殿じゃなあああああああい(゚⊃ω゚)!!オギャー。そら生駒もモンペなる。「ツェンマオー」発音がすき。3歳だからうまくタ行言えないんだねかわいいね。「どくろじょーの!じょおおおおおおおおしゅとなでええええええ!!」ばぶー

今まで山ほど信長が出てくる作品があったけど家来(天魔)が最終的に殺した説が一番しっくりきた。炎の中で、おそらく衝動的に首を斬ってしまったのだろう。殿の最後の言葉が蘭丸のことになったのは、別にそこで終わりだったわけじゃなくてそこで天魔が斬っちゃったからだろう。「貴様ァ!」って言った蘭丸はそれに気づいたのかもしれない。首も骨も全部てんちゃが持ち帰った。きっと子供のように泣きながら。

人間ではないバケモノ。そう思ってたけど公演後半になるにつれて人の男が顔を出すことがとても多くなった。優しい話し方は気味が悪くてめちゃくちゃこわい。人間だからこそ、こわい。冒頭の「これで今日からこの俺が」めちゃくちゃふつうの少年だった。「殿は亡くなるその時までお前のことを気にかけていたぞ」優しい。ヒトとして会話成り立ってる。こわい。でも人間味を見せてくれたからこそ、憎めなくなった。このひとも純粋に殿に憧れ殿に気に入られようと一生懸命だったのだろう。殿が蘭丸しか見えてなくても、いつか愛されたいと尽くしていたのだろう。歪んでしまったのは多分、殿の最後の言葉のせいだ。ずっとじゃない。「わたしが死ねば天の意志は誰が成す?」千秋楽のこの台詞が、本当に純粋に殿を想う気持ちに聞こえた。「殿、かわいそうじゃん」って。みんな、シンプルに殿が好きだっただけなのにな。

斬鎧剣で身ぐるみ剥がされて「これで人間界だ」ってなった瞬間にハッてして自分のことを隠すようにぎゅって抱きしめるのも、ああちゃんと人間だったんだな、弱いんだなって思えて憎めない。端っこで体育すわりして頭抱えるのも、捨が刀振り上げたらとっさに腕で顔を庇うのも、全部全部ほんとは脆くて弱いただの男の子。もうお前抱きしめてあげるからちょっとこっち来な!

きりちゃんボコるところでお顔ぶるぶるぶるー!するのとかきりちゃんのことおもちゃみたいにぺちぺちするのとかほんと非道で気持ち悪くてすきだったんだけど千秋楽、堕ちた蘭兵衛が「まて天魔王」って言った瞬間「ハッ!なにっ?!やば!?」みたいにきりちゃんを咄嗟にガバッてマントの中にすっぽり隠したんだけどあれはおもちゃ取られると思ってヤダヤダしたのかな。。リアル2歳児ばぶー。ほんとおもちゃで遊ぶみたいに楽しそうにきりまるさんをボコるお育ちの悪いてんまちゃ。

てんまちゃまに付いてる生駒や剣布や2万の軍はそれこそ夢見酒みたいなの飲まされて宗教的に付き従っている気がした。そういうことができるひとだ。あとはばぶばぶ赤ちゃんなのでみんなが面倒みてくれます。

「天魔王は結構楽かもしれない、単純に出番が少ないし」ってパンフで言ってた早乙女太一はまじで早乙女太一だなと思いました。天魔王ラクって思うのこの世であんたくらいだよ!

 

《下弦:鈴木拡樹》

元気な男の子です!! ふざけんな一生おもろいわ。

表情筋どうなってるんで賞。表情筋に夢中すぎて話入ってこない。「効かぬ!」のところ、早乙女天魔は「効かぬ、効かぬ!」なのに対して鈴木天魔「効かァ~ぬ!効かぬゥゥウウッッウ!!」って言うのほんと毎回爆笑しちゃうからやめてほしい。「猿が陣を引くとすれば、ハア~イ!*\(^o^)/*ここ!☆」ミッキー登場。

めちゃくちゃ頭はよさそうなので計算で大体のことは上手くいく。偉そうでムカつくけど夢見酒とかなくてもまあ普通に2万くらいなら軍勢ついてくる。「エゲレス落とすのに8年かかった」のは、こっちの天魔王に限ってはエゲレス側の問題で8年かかっただけだよね。エゲレスちょろかったらもっとサクッといけそう。上弦てんまは8年かかったのはお前の問題だろwという感じがする。ばぶだから。

太一天が衝動的に殿を殺したとしたら、拡樹天は殿が切腹するのを見届けてから最後の介錯をしたひと。正当に首も骨も持ち帰れる。そのときにはもうニヤリとしていたんじゃないかな。計画的だからこわい。信長に仕えたのも何もかも計画だったのかもしれない。上弦天はちょっと足を滑らせて狂ってしまった感があるけど下弦は狂ってなさそうだから怖い。「今日からこの俺が、いや私が」のところもほとんど変化ないし。殿への愛も感じないし生駒とか今周りにいる人への愛もなさそうでなんかもう本当怖い。殿のことは尊先って感じで、憧れてたから自分も天下取りたいんだ。

最初にも書いたけどやっぱりこの天魔王はどこかで生きている気がする。あいつ絶対死なねーもん。身ぐるみ剥がされて、いったんどこかに流れ着いて農民とかに助けてもらうんだけど何年かしたらまた悪いことする計画立てて戻ってくるよ。あいつ根っからやべーもん…

すずひろさんはつかめないひとだ。あずみのときもつかめないひとだと思ったけどこんだけみてもまだわからなかった。りっちゃんを助けて死んでくれた爽やかうきはおにいさんと同一人物とは思えないけど、なんとなく憑依型ってわけでもなさそうで、かつ★☆★☆★☆★☆★☆★←こいつもほんとうのすずひろさんだとは思えないので、なんていうかとんでもなく芝居がうまいんだと思う。ほんとうの鈴木拡樹はどこに存在するのだろうか。と思ってたところにあのせんべい投げなのでほんと勘弁して

 

 

霧丸

《上弦:平間壮一》

童貞。絶対童貞。仕事できるし優しいからある程度熊木でもモテたけど鈍感で気づかないタイプ。好きな子に泥だんご投げちゃうタイプ。結果モテない丸。だから兵庫のプロポーズが成功していても「??????OKOKなの???」てポカーンてしてるし色里行ったことないから色里って聞いてぽわ~んて鼻の下伸びたりゲヘヘみたいな顔する。女子校に夢見てるタイプ。動物に好かれそう。山歩いてたら気づいたら桃太郎みたいになってそう。あと雑草に詳しそう。

「こんなところにおにぎりが♡」足ピョンきゅるるん女子。「おれきりまる~^^」自己紹介だけで可愛い。悪い大人にだまされそう。荒武者隊に運ばれていく時もだいたい痛がってて素直で可愛い。「いたいよ~~やめてよ~~」女子かな??あと贋鉄斎がいっぱい刺されるところ、兵庫がせっかく目隠ししてくれてるのにそれをうにょっ!にょーん!て飛び出て刺されてるの見ちゃってうわあああああああああああああ><ってなってるの自業自得すぎワロタ。あと「剣布様にもお伝えしてなかった密命です」で「えっ密命??まじで??」ってちょっと信じちゃうの素直すぎて絶対変な壺とか買わされるタイプだろお前。

上弦の中で一度も年齢が変わらなかったのはきりちゃんだけだった気がする。たぶん、自分の都合では芝居変えない人。ずっとふくしくんに合わせて変化していたと思う。きりちゃんの一言で劇場がビシィッ!って締まったりハッとしたりゾワッてしたり、ひらまくんのお芝居は空気を変える力がある。ひらまくんの「先輩、お願いしまッス!」の声ひっくり返る言い方がハチャメチャにすき。

頭がいいけどテキパキ指示できる仕事人ではなさそうだから影武者とはいえおじいも結構メインで実務とか交渉とかしてたのかなー。でもきりちゃんには圧倒的な築城術の才能があったんだろう。それでも心優しい性格とか、ちょっと自信ないところがあって、だから最後に天魔の仮面を家康に差し出すとき、一瞬ダメかなって諦めかけるんだよね。一かバチかみたいな。下弦のきりちゃんは負けると思ってない。絶対イケると思ってる。ここが一番上下で性格が違ったところかな。

 

《下弦:松岡広大

きりちゃっウッきりちゃんきりちゃん嗚呼きりちゃん……。服の脇ガバガバすぎで賞。こっちのきりちゃんまじ村で爆モテだったタイプ。モテ丸。バレンタインめちゃくちゃもらってそう。色里って聞いてゲゲッってするからそういうの連れてかれたことあるけど多分お姉さんたちに可愛がられすぎてこねくり回されてクソな思い出しかないタイプ。キャバクラとか行かないタイプ。こねくり回されるから。太夫と蘭のイケナイシーンから目をそらす気遣いも出来るし兵庫が太夫にプロポーズするときも「いけ!今だろ!今!今行けよ!」って背中押すし恋愛偏差値高い。あとたぶん妹と弟いる。長男。知らんけど。「トキョーテメーマタウラギルノカソレデモサムライカァ」の棒読みが天才的に好き。すきすぎて着ボにしたい。「えーっとアノニ。…レノゴ(適当

あとれの五の時に手をどう置いたらいいかわからない剣布さまを見ながら一緒に身体動かしてみて「左手をこう、こう…こっちに…」って自分も端っこでやってたのソーキュートで賞。

2月入ってからいっつも左ひじに痣とか傷とかできてて毎回赤くていとしさ。そこばっかりぶつけちゃうの??天使なの??

反抗期だから自分の名前言うだけでも生意気なの笑う。「オレ霧丸(チッ」。きりちゃん、ずっと反抗期だし日に日に太夫に当たり強く口も悪くなっていったけど、ほんとは本来そういう時期の子どもなんだよね。怒られてるはずなのにちょっと嬉しそうに見えたのは、今まで怒ってくれる人いなかったんだろうな。衆の長で、頭もよくて仕事もできて怒られることもそもそもなかったのかもしれないけど。こっちのきりちゃんは実務とか外との交渉とかも自分でやってそう(おじいがやろうとした時には終わってるタイプ)だから、おじいを影武者に置いたのももしかしたら熊木が襲撃されたときだけで、咄嗟の判断で家族はきりちゃんを守ったのかもしれない。きりちゃん、誰かが斬られたり殴られたりするたびに目そらしてイテテテテって顔してた。才能のせいで強く生きてきたけどほんとはどこかで普通の子どもみたいに親に甘えたり怒られたりしたかったのかもしれない。太夫にハグされた瞬間身体ピーン!なって両手の置き場に困ってう、うんわかったわかった、ってすぐ離すのも思春期の息子感。

千秋楽、カテコはける時にはけ口の壁をそっと撫でていて、右の壁にトン、左の壁をトン、てしてからはけていくのを見てこの人本当にすごくこの舞台に愛があったんだろうなと思った。名残惜しそうに、お前もお疲れありがとうって言ってるみたいに壁を撫でていた。好きだなー。ツイッターにも書いたけど私まつおかくんLVの仮面渡すところの目力で一気に吸われたから、本当に松岡くんの目のお芝居すき。つよい。めちゃくちゃ惹きつけられる。

おまえのせいで行かないはずだった下弦のチケットがあれよあれよと私の手元に増殖していったので責任をとって松岡くんはわたしのおうちに来なさい。ヒモにしてあげるの刑。

 

 

兵庫

《上弦:須賀健太

りあこまじぶっちぎりりあこ。付き合って。わたしの年齢に追いついて追い越して前からしっかり受け止めて( ;  ; )休演日も毎日稼働してた売れっ子なのに毎回カテコ1番元気だった驚異の体力。たぶん上弦チームの中で一番変わらなかったひと。ブレがない。初日開くまでに自分の兵庫像がしっかり固まってたんだろうなあ。一時期3歳くらい老けたけどすぐ戻った。誤差。

特別喧嘩が強いわけでも地位があるわけでもない兵庫にどうして子分が集まるのか、どうして荒武者隊はあんなに兄貴を慕うのかずっと考えてたけど、若くて小さくて力がないからこそ他人の痛みを一番わかってあげられる人なんだろう。弱いままで強い人。ほっとけないけど頼りになる。同じ目線でいてくれる。荒武者隊、きっといろいろ過去抱えた子たちなんだろう。だから兵庫はみんなの気持ちがわかるし、みんなは兵庫の気持ちにも寄り添える。「やることは無茶苦茶だけど筋は通ってる」の「筋」は、人を想うことなのだろう。傾奇者って言うけど身なりが派手なだけで辻斬りしたり強盗したりのそういう傾奇者には絶対ならないぞっていうチーム。もしかしたら荒武者隊の中には兵庫に出会うまではそういう生き方してた人もいるのかもしれないけど兵庫に出会って「弱きを助け強きを挫く」人間になれた。兄貴と出会って変われた人たちなんだなーきっと。尊い

気づけばいつも誰かを守ってる。年齢同じくらいだろうに兵庫はいつも霧丸のこと守ってあげてるしお世話してあげてる。それ見るたびに、こうやって荒武者隊のこと守ってきたんだろうなって思う。どんな時でもファイティングポーズを取ってる。無界襲撃されて半蔵とかも出てきてエライコッチャなのにそれでもファイティングポーズ構えて太夫を守ろうとしてる。絶対に刀触ろうとしない。本当に「男の筋は拳固で通す」ひと。兄貴のゲンコはつええなあ。

「人を斬るのは一度で十分だと思ってた」のとこかな、刀抜いて「あキッタネー…」の前、刀抜く前に、抜くぞ!ってなった瞬間、前回人を斬ったことがフラッシュバックしちゃうんだよね。あの須賀くんのお芝居めちゃくちゃすきで。一瞬ためらうし思い出して怯む。それでも仲間のために「抜かずの兵庫」であることを捨てる。愛だ。須賀兵庫にはずっと愛がある。そこがすき。

私の捨之介ベースは福士くんになったけど、兵庫も、今後どんな兵庫に出会っても間違いなく一番好きな兵庫は須賀兵庫だと言い切れる。それくらい本当に本当にすきだった。弱くて幼くて、強い。

 

《下弦:木村了

とりあえず男ふたりの農家で農具にリカコステファニーって名前つけるの闇を感じる。頼むから農具と一緒に寝たりしてないことを祈る。こっちの兵庫は上弦よりは力の強さ的な意味で多少強そう。兄貴感。プロポーズがご飯の話だったのがすごくよかったなー。食べることは生きることだ。
蘭丸を撃って殺してしまった太夫に「もういい!太夫もういいから」って抱きしめるように止める兵庫めちゃくちゃカッコよくて、歳は離れててもちゃんと男だなって思う。死んでいく蘭丸も、その亡骸にしがみついたままの太夫もお互いにお互いのことしか見えてなくてどう考えても兵庫(とその他全世界の全て)が入る隙がないのに、幕が閉まるまでその二人を見てる、見ることしかできない兵庫が切ない。好きな女が好きな男を殺して悲しんでるところを見てなきゃいけないってどんな修行だよ。

 

 

▼無界の里

君死にた〜もーうーこーとーなーかーれ〜〜〜〜〜〜〜(涙)

上弦のガールズが地下ドルだとしたら下弦は乃木坂。地方場末のスナックと六本木ホステスくらい違う。下弦はシンプルにスクールカースト高いしトイレでメイク直しながら男の話してそうだしブランドのバッグ持ってそう。なのに太夫だけやたら元ヤンなのがツボ。カースト最上位の女の相手(蘭)に手を出した奴はトイレに閉じ込められて上からバケツの水延々流されそうだけどガールズたちは蘭のこと女同士としてしか見てないのでそんな心配はない。ちな一番バケツに水ためてそうな女は蘭。あの蘭は絶対ガールズと一緒にブランドコスメを「かわいい〜♡」って言う。気が強いのも男に守られずに生きていけるのも絶対下弦の方の女なのに男はそういうのに騙されるから下弦は蘭も無界も合コンに強そう。あと下弦は衣装がかわいい。エロい。

上弦は田舎の子だからブランドとか興味ない。車で1時間のところにイオンあるんやすごいやろ。でも田舎はすることないから子供できるの早い的なアレで下弦より上弦のが経験多そう。里が繁盛してそう。あと何人か荒武者隊とデキてるやろ。知ってんで。でも兵庫さん鈍感だから気づいてないんでしょ?わかる〜!知らないの兵庫だけ〜!!上弦の荒武者隊だいたいばかだし尻に敷かれそうだけど嫁はいい女だし子沢山で幸せに暮らせそうでいいな。天国で仲良くゆっくりしてね。上弦の子たちは蘭のこと男だと思ってるけどわりと普通に「キモ〜イ」みたいなこと言うし避けたりするし裏で蘭兵衛さんゴリラやんクスクスwしてそう。でもちゃんと主人だと思ってる。男にモテるのは圧倒的下弦だけどほんとは上弦の子たちのが料理上手だし家事完璧にこなすし男を立てていい妻になるのにね!男はバカだね!あれこれなんの話

君死にたもうことなかれの歌の感じだと太夫は蘭が出て行っちゃうことには気づいていたけど、下弦の太夫はどこかで彼がずっと蘭丸で、出て行ったらもう戻ってこないことも最悪ああなってしまうかもしれないこともどこかで察していたような気がする。あの、手を握って抱きしめられたあの時に。それは男女の関係だから女の勘なのかもしれない。逆に上弦太夫は、あの奇襲の蘭丸さんを本当に信じられないと思ってるし、本当に本当に彼はもう蘭兵衛だって信じてたんじゃないかなー。彼氏じゃなくて家族だから。息子でも旦那でもない家族。上弦無界屋の家族感はやっぱり聖子さんのお母さん感からきてるなー。煮物おいしそう。

 

と色々つらつら書きましたがわたしがこの髑髏城の七人season月でいちばんかっこよくていちばんすきだったのは半蔵の登場シーンです半蔵抱いて 以上おつかれさまでした。

 

 

ジャニヲタが髑髏城の抜け穴に落ちたら入り込んで出られなくなった話

 

地獄は楽しいとこだった。

初めてポエムモードじゃない文章をここで書くことになるのだがまさかその内容が劇団新感線の舞台の話になろうとは3ヶ月前のわたしに言っても絶対に信じない。

 

気付けばすっかりローチケの発券がうまくなった。息を吸うように戻りをリロードして指が勝手に予約した。おそらく人生でこんなにローソンに通うことはもうないしsafariの右上の視力検査みたいなマークを130回押すことももうない。

何から話そうか。とにかくこんなことになるはずではなかった。たぶん、ダブルチームじゃなかったらこんなに嵌らなかったし、たぶん、福士蒼汰じゃなかったらこんなに通わなかった。たぶん、ライブビューイングがなければ下弦の現場に足を運ぶこともなかったし、下弦の役者のことも知らないまま人生を終えていた。俳優界2番目の推しである三浦翔平が舞台をやるというので食いついただけ、髑髏城ってよく聞くし1回野次馬したかっただけ。松竹座に行かなくてよくなった寂しさを現場で埋められればなんでもよかった。

なんでだ。なんでこうなった。

いまこれを書きながら「嵌まる」のことばの意味をしらべたら『穴のような部分に落ちて入り込むこと』とあった。まさにそんな2ヶ月間。

 

 

物心ついた頃から息を吸った年数と同じだけジャニヲタだった。その間アミュヲタ通ったり若俳と接触したりバンド追っかけたりエイベ沼つっこんだりりっちゃんのおたくになったり色々してきたけどまだこんなに楽しい世界があって知らない感覚に出会えることがあるんだと毎日新鮮で毎日ワクワクしてた。公演期間3ヶ月のうちわたしが通ったのは2ヶ月間。もっというとギア全開にしたのはラスト1ヶ月。ジャニヲタは追いかける足がめちゃくちゃ速い。

髑髏城の七人season月。上弦の月下弦の月。たのしかった。ほんとうにたのしかった。理由はおそらく4つ。

 

 

1、「楽しい」の拡散

火金日、月水土、同じ役は同じ楽屋使う制度のダブルチーム。何かあれば楽屋に手紙置いといてくださいって連絡する天魔王、冷蔵庫にプリン入れといたから食べてくださいねって置き手紙する兵庫、ずっと置いてあったあちらの私物に生活感感じてそれがなくなると寂しがる蘭兵衛、先に千秋楽終えた方が明日千秋楽終える方にお疲れ様って楽屋にスタバカード置いておく荒武者隊、挙げ句の果てに上下合同で正月から劇場裏でBBQしたりロビーで餅つきしたりする。それを全部SNSで教えてくれる若手俳優の皆々様。楽屋沼がすごいし本人SNSの威力もすごい。この共同楽屋ネタ絶対ジャニヲタが好きなやつ。上下それぞれ芝居はあんなに歩み寄ろうとしないのにw、楽屋に夢つまりすぎててダブルチーム制はずるい。

もちろん楽屋以外にも原則みんな毎日ブログやインスタ・ツイッターをリアルタイムで更新してくれるので(私はサビ残と呼んでいる)、今日の出来事を今日知れる、今日の写真を今日見せてくれる。インスタのコメ欄を見て「この人はこの人に懐いてきたな~w」とか察せる。私たちが千秋楽さみしいなって思ってる同時刻に本人たちもさみしいな終わりたくないなって更新してくれる。この、なかのひとたちからの「楽しい」の発信がこちらの「楽しい」をかなり加速させたと思う。

 

さらに終演後には、解釈班のおたくたちが毎日毎日あーでもないこーでもないと思考を巡らせ作品を膨らましていく。感想戦。役者の芝居が変われば解釈も変わる。セリフの言い方ひとつ変えただけで昨日までのキャラと今日のキャラが真逆だったりする。脚本はひとつなのにどんどん話が変化して肉付けされていく。しかも上下あるからそれが×2で客の脳みそを殴りつけていく。上弦見たら下弦見たくなって下弦見るとまた上弦に戻りたくなる。あれも確認したいこれも比較したい。あまいしょっぱいあまいしょっぱい。延々その繰り返し。地獄だ。たのしい。知らない世界だ。こんなに感想戦がたのしかった現場はない。家に帰ってから育つ舞台だ。地獄は楽しい。

これがわたしにとってはかなり強烈に衝撃的で、こんだけ毎日アレヤコレヤ他人の脳内が滝のように流れてきたらそりゃもう一回見たくなるし考えたくなるしもう一回見たらまた感想戦が繰り広げられるからまた膨らんでまたもう一回見なくてはと思わされてしまう割と地獄の感染症。しかも金と時間と運さえあれば結構な確率で公式(ローチケ)からチケットが買えてしまう。チ◯流みたいなの使う罪悪感もない。地獄オブ地獄。

 

それからライブビューイングを挟んだのも、ステアラまでは来られない全国の野次馬たちが一斉に同時に見たことでお祭りになった。特に上弦はジャニヲタ鑑賞率が非常に高かったから終演後のTLがマジで髑髏城一色になっててちょっと笑った。ジャニヲタまじどこにでもいる。

映画館の敷居の低さがもたらしたのは「髑髏城面白かった」の拡散だ。あのお祭りに乗れたことで話せる人口がぐんと増えたしシンプルに盛り上がってたし、大きなものを巻き込んだ祭りごとは純粋に楽しい。

このあたりがジャニヲタしてるだけではできないことだったかな。

 

 

2、空白

ドクロジョーの何がこんなに新鮮だったのか考えたら「空白」だった。想像するすきまがある空白。だから感想戦みたいな空白を埋める作業が盛り上がる。特にわたしは新規オブ新規だから、舞台のこともホンのことも役者のこともほとんど知らないからなお想像できる空白が多くて、期間中ずっと脳みそが動いている感じだった。

これは自分語りですけど、例えばジャニヲタの私が関西Jr.の現場に行くとき、わたしの資料室には15年分の松竹座の記録と思い出が積み重なってるわけよね。もちろん人間なので忘れていることの方が多くて思い出せないこともたくさんあるけど、記憶は故意には消せないから、そうするともうまっさらには一生なれない。私が関西ジュニアのファンをやめたってそれは消えない。仮に毎年新作の舞台が上演されて新しい人に降りまくったとしても積み上がってる記憶と記録をさらに積み上げていくだけの作業なんだよね。それが嫌だとかじゃなくて、どうしたって「知ってる」から余白は生まれない。「思い出す」ことはあっても何かを「想像する」っていう作業にはならないし想像したとしても蓄積されてる情報が加味されてしまう。それが髑髏城では、知らないことは全て空白になる。埋めるだけ。

さらに自分語りするとわたし耳から入ってくる文字に極端に弱くて説明とかセリフとか聞き取った情報を脳で咀嚼して処理するのにすこぶる時間がかかるタイプなので(ドラマとかも説明台詞入ると一時停止して考えてからじゃないとついていけない)、45回目まであらすじ理解しないまま舞台見てること多いし(どうもカズキヨアレルギーです)、基本好きなタレントの外見もしくはダンス等のパフォーマンスがよければそれで満足するおたくなので、舞台を見ても感想戦するほど内容のことを考えたり役の背景に思考巡らせたことがなかった。そういう舞台の楽しみ方を知らなかった。文字と言葉に弱い代わりに目から入ってきた情報には強いし音楽は本能的に処理できるのでセリフは覚えられないけどセリフの言い回しは音で覚えてる、だから変化はわかる、みたいなおたくなのでジャニヲタするには不足なく生きてきたんだけど。

 

描かれてるものを理解するのにも時間がかかるのに描かれてない背景を余白で想像するなんて作業はわたしには難しくて、13月の意味などわからなくても派手でたのしいくらいの偏差値の低さでおたくしていたいから、そういう観点から言うと髑髏城は音を消しても視覚で大筋掴めるという点でとても自分に合っていた。通っていくうちに耳が慣れてどんどん空白が生まれていって埋めるのが楽しくなって後半加速した感じ。

特に上弦はやっぱり、内容よくわかんなくても綺麗な顔面が並んでて絵面が派手でしっちゃかめっちゃか毎日変化していくのがジャニワに近いものがあったし、福士蒼汰という役者がおもしろくて、まじで一種のアサガオっていうか、観劇するたびに観察日記を記録してる気分になるのはジュニア担のきもちに近いような気がした。下弦は作品として楽しめたし物語をちゃんと考察するタイプのおたくにもなれたけどきりちゃん拗らせてきりちゃん定点するようになってから2000倍楽しくなったのでやっぱ私双眼鏡地蔵のジャニヲタなんだなと思ったりした。

だいぶ話ズレたなこの項目なんの話だっけ。もういいや。

 

 

3、画作りが写真的で映像的だった

想像する隙間という意味での空白はあるのに視覚的な空白がなかったのがすごいなと思って。

それはつまり場面が途切れないというところにあると思うんだけど、厳密にいうと暗転もするし幕も閉じるわけだけどステアラでいう場面転換はイコール回転の時間なわけで、回転しながら360度映像に囲まれるから休めないし、場合によっては演者がステージ歩きながら一緒に回ってくれるし幕も閉じずにそのままシーンが変わっていく。セットは動かない、動くのは私たち。なんかうっかり慣れちゃったけど衝撃的だよね。約4時間の舞台で、話が途切れるのが1幕2幕の幕間だけって、CMのない映画見てるのと一緒。

 

映画っぽいのは画の作り方もそうで、「てめえがザコだと思ってる連中の力、見せてやろうじゃねえか!」のあと、ティッティッティッティ~って音楽なってる間キメ顔で静止してるあれ、ちゃんとカット割できるように時間割いてたからLVでもひとりひとりちゃんと寄りでかっこいい顔が抜かれて、全員の寄りが終わってから出発したんだよね。映像用に作った秒数かと思うくらい綺麗にハマっててLV見たとき鳥肌たった。

あと冒頭の「~三途の川に捨之介だ」って見得切った捨之介の背景に『髑髏城の七人』てドーーーーーン!てタイトル幕がガッサー!出るのも映画的だし何より写真的だった。ポスターでしょあんなの。渋谷の巨大広告でしょ。蘭兵衛さんが黄泉の笛ふきながら駆け下りてくる画も全てが計算きっちりハマりすぎてて写真映えしすぎてたし、何より最後髑髏城抜け出して7人横並びで後光に照らされるあのクライマックスのシルエット画の強さ尋常じゃない。物理的に勝ちすぎる。普通あそこで終わるわ

そういうのがちょこちょこ散りばめられててこんなの興奮する以外ないでしょ!ってなったしそういうカットごとにめちゃくちゃ昂ったから飽きずに観てられたところあると思う。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおって。血が。それが私はすごく観やすかった。

 

 

4、新規ハイ

なんかそれっぽいこまけーことつらつら4500字くらい書いたけど結局これ!8割これ!万国共通で新規はたのしい!新規イズ正義!知らないってたのしい!!ヒュー!!!

 

そういうわけでうっかり二桁豊洲に通うことになったあげくうっかり俳優拗らせて戻れなくなったおたくの話。

これから花鳥風とかワカとか見るだろうし修羅天魔も行くだろうし今後ジャニーズが新感線に殴り込んでくることも増えるだろうけど(よしたかおめでとう)、それでもずっと、私が愛した髑髏城は月髑髏だって言うと思う。上弦も下弦も全身ですきだった。たのしかった。ほんとに。

またどこかで。

 

 

タイトル詐欺に引っかかってここまで読んじゃったみなさんおつかれさま。聞いて驚けこの先なんと14000字あります。さすがに別記事。

うっかりここまできちゃったジャニヲタの皆さんここでさようなら。ごきげんよう

続く。

 

myts.hatenablog.com

 

戻れない場所で 今日もその続きを歌ってる

これが関西ジュニアだ。何度もそう思った。懐かしくなった。そういうあけおめだった。

 

4年ぶりの関ジュあけおめ。WESTが抜けてから今の体制になって、やっと掴んだ城ホ公演。

大所帯だと思っていた関西ジュニアも気づけば総数40人弱になっていて、部活みたいな家族感がより一層増していた。

 

 

何年前だかも思い出せないくらい大昔の城ホ公演、確かあけおめではなくて、3月か5月か7月。なんかやたら城ホやってた頃。立ち見ワンコイン。グッズ午前中にSold Out

あの頃も兄と弟とその他、に分かれていて、兄組担と弟組担のおたくは仲がクソ悪くてw、こっちはこっちでデビューに焦ってたし、焦りの中で勢いよく下が迫ってくる恐怖とかも感じてて、下は下で「上が詰まってるからはよどけや抜いてくで」みたいな空気があって、一つの公演やっててもまじで全然溶け合わなくてぶった切り構成だった。おたくはとにかく仲が悪いのでw、自担が出てないならつまんない、ていうスタンス。重岡くんがじわじわセンターになった頃、ゆまWESTの方が優遇されて出番が多くて、ボイコットみたいにBBV担は座ってた。超性格悪い。w

BADBOYSもベテも優馬7WESTも本人たちは普通に仲良くしてたけど、今よりもずっと先輩と後輩って感じだったし、何よりユニットがあったからユニを超えて交わるのはなかなか難しかった。みんな10代とかハタチそこそこだったし、デビュー争奪戦だったから。

あの頃も理不尽なことは日常茶飯事たくさん起きていて、なんでどうしてってたくさん悔しい思いしたけど。

 

 

何年ぶりだろう、思い出せないくらい久しぶりに、彼らの上にいる大人のことを嫌いになった。

そうだったこれが関西ジュニアだ。そうだったこの人たち生きてるだけで理不尽連れて来ちゃう人たちだった。

 

出番の少なさとか格差がどうとかそういうことじゃなくて。いやそれもそうなんだけど。

愛されてないなって思ってしまって。4年ぶりの念願の公演でこれを作った大人はたぶん今の彼らに愛情はない。

今はあの頃じゃない。今これを平気で作るような大人が今の関西Jr.の上でおそらく現場を仕切っていてかつ彼らの意見は通らない(もしくは言わない)環境なんだろうなと思ったら悔しくて虚しくなった。ある程度の選曲(ソロとか)は普段から自分たちで決めてると思うけど大半はたぶん大人が作ってる。パンフもクレジットもないから知らんけど、でもたぶん、大枠の決定権は彼らにはない。城ホ公演ならなおさら。

 

あけおめがクリパの焼き直しで組まれるのは太古から続く無言の掟なのでそれはいい、クリパから外されてる以上あけおめの出番が少なくなるのも理解できる、兄と弟それぞれがクリパ発表会するのもわかる、ユニットがそもそもないのだから分裂もクソもない、それもわかる、わかるけど、

やっと(ほぼ)全員集合したステージだったのになんでわざわざ引き裂くみたいな構成だったんだろう。せっかくユニットもなくて大きなひとつのかたまりなのになんでわざわざ交わらないようにしたんだろう。

なんのためにクリパを兄弟分けて、ツアー組にエイト回らせて、なんのために今集結したんだろう。

なんで全員でロマンティックできなかったんだろう。なんで一緒にエスパーしちゃいけなかったんだろう。なんでMCフリートークさせてもらえなかったんだろう。なんで初日の初回だけあんなへたくそな曲の並びだったんだろう。全部不自然だ。

 

 

あの頃とは違う。おたくもメンバーも仲良いし、ユニットもない。人数も少ない。37人みんな横並びでいてほしいとか括りを崩さないでほしいとかそういうことではなくて、変わっていく途中経過だったとしても、妙に大人の力がチラついて不自然だったと思う。あの場に彼らの意志はあったのかな。

手を繋いで歩いていくことはそんなにいけないことなのかな。

 

 

変わってゆくって分かってたあの日

僕ら 走れるだけ駆け抜けた

強がってさすらって 戻れない場所で

今日もその続きを歌ってる

進んで 迷って 立ち止まる時

君の声が道標になる

 

 

春はどんな関西ジュニアになってるだろう。

 

 

 

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行けなかった兄公演の見たかったものも見れたし弟公演ももっかい見れたし新曲はシャブだしトータル楽しかった。

セトリとか細かい修正で結局最後まで変更重ねてたけど、化粧が馴染むみたいにじわじわまとまっていく4公演だった。

1公演目とオーラスじゃ見方も受け取り方もだいぶ変わったから、最後まで入ってよかったなと思う。

 

康二の「2018年、かかってこいや!」で始まるBring it onがめちゃくちゃかっこよかったし、メインステにずらっと横並びで踊るビグゲもすきだった、猫中毒のセットの照明が可愛くて細かいところまで凝ってもらってすごいなと思ったし、各ソロでペンラの色が変わっていくのはデビュー組みたいだった、4公演でどんどん楽しくなる関西アイランドを踊りながら曲は育つなあと思ったし、双眼鏡なしで全体像眺めてるだけでも満たされて改めてこの組織が丸ごと好きだなと思った。

 

きっとここからまたはじまっていくんだなと思ったので残します。数年後にそんなこともあったねって役に立つ。

 

 

 

 

 

 

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