141文字目。

2階6列22番

サヨナラまで2cm

 

ー悲しいねEMMA EMMA EMMA

 サヨナラまで2cm

 

今年のMADEクリエでの1曲目、EMMA。大河くんの、ソロパート。

強烈に耳に残って、ハッとした。

 

 

 

この春で丸5年。

初めて役をもらえて、初めてたくさん声を聞けたあの春には、正直こんな5年後は想像していなかった。

 

大河くんのことがすきで、大河くんの作るステージがすきで、大河くんが産み出す振付がすきで、出来上がったものはいつも天才の所業で、それを見せてもらえる今はおたくとしてなんて幸せなんだろうと本当に思う。デビュー組だってそんな機会滅多にない。

 

 

単独クリエは大河くんが命を燃やす場所。

去年のRemedy~スパソニを見てからずっとそう思ってるけど、今年宇宙さんとの合同公演の時に、どうやってこの公演を作ったかおしえてくれた。

MADEは去年末から、合同は3ヶ月前くらいから打ち合わせを始めて、ホワイトボードにやりたい曲をひたすら書き出していって、書いては消し書いては消し(書記稲葉「せっかく書いてるのにすぐ却下されるから書いた意味がない!怒」)、秋山山本で演出の打ち合わせをしていて煮詰まると夜中の1時でも容赦なく稲葉江田を呼び出し、気づけば朝4時で、何が変更なのかもはやわからないくらいセトリひっくり返しまくった長文LINEが朝6時くらいに10人のグループに投下されて、みんな寝てるのにそれで起きるっていう、そういう生活。

大河くんと亮太はそれに加えて曲の振り付け。

原型ないくらいセトリは引っ掻き回しまくって、振付も演出も終わったけどやっぱやめよ!ってボツになった曲もある。

 

本当に、命かけて作ってた。

 

 

 

サヨナラまで2cm。

気づけば無意識にずっとそういう距離感で応援してきた。大河くんのこと(も晴ちゃんのことも)。

1cmになることなんて年に何回もあるし一度は0.5ミリくらいになったこともある。

 

でも、今の大河くんは「お蔵入りになった曲はまた次やろう」って言う。

健翔は千秋楽に「また来いよ!」って言う。

とみたいは「これからもよろしくな」って言い合うし幸大は「これからも頑張ろうな」って呟くし亮太は「またこの10人でやりたい」って叫ぶ。

なんだよ。

 

 

めちゃくちゃ来年もやる気じゃん!

 

全然やめる気ないじゃん!!!

 

 

 

決して仕事が多い方ではないMADEが、きっと悩むこともあるだろうMADEが、1年に1回1列目の1番明るい場所で好きなことを好きなようにできる1時間半があることで、また来年まで頑張ろうって、もうちょい続けてみようかなって、思ってくれたらいいなと思うんです。

多分来年もできるだろうと想定して早めに準備始めちゃう、そんな環境が続けばいいなと思うんです。

 

 

 

そう思いながら単独公演を終えて、後夜祭の合同公演。オーラス。

MADEがWebで連載を書かせてもらえることになった、とMADEが発表してくれた。

 

やっと認めてもらえた、と思った。

 

連載を持ってるからとてグループに変動がないわけじゃないし辞めにくくなったわけでもない、おたくしか読まない文章で仕事が増えるきっかけにもならないしファンが増えることも多分ない。すごくすごく狭い世界で起こったとてもとてもちっぽけな出来事。

それでも、選ばれたことには必ず意味がある。

 

ー小さな小さな幸せでいい

 僕らにずっと続きますように 

 

去年MADEは最後にそう歌った。私もそれを心から願った。

本当に、そういう1年だったと思う。

 

 

もう2cmを嘆くのはやめよう。

2cmが20cmになることは多分ないけど、2cmを3cmにしても大丈夫かなって

そう思える春だった。

 

ーそれじゃ、また明日。